【コンビニぺこ活!】シェフ、講師、そして検証者として活躍するフード業界の重鎮・X氏にコンビニグルメをチェックしてもらう月イチ企画。今回はビーフシチューに注目した。 (評価は10点満点。商品は店舗や地域によって取り扱っていない場合もあります)

【はじめに】よく知られているけどたまにしか食べない料理の代表ビーフシチュー。存在感でカレーにはかなわないのだが、コンビニのPBレトルトは知っておいて損はない。かなりおいしくなっているのだ。

 以前は肉が小さい割に高く、カレーの方がおいしく満足感があった。しかし最近のビーフシチューは肉が大きくなって立派な「牛肉の煮込み料理」。デミグラスソースにも香ばしさがあり、甘さだけが目立つハヤシライスもどきではない「洋食屋さんのビーフシチュー」に仕上がっているのだ。今回は3社を比較しつつ、洋食つながりで気になるチルドのデミ系オムライスも食べてみた。 

 セブン―イレブン「金のビーフシチュー」(496円/260グラム=肉97グラム、ジャガイモ25グラム)

セブン―イレブン「金のビーフシチュー」
セブン―イレブン「金のビーフシチュー」

 脂を挟んだ3枚バラ肉は角煮的な見た目。脂がとろけつつ、食感を残した大ぶりのお肉なので豪華で満足度が高い。ソースはビーフの旨みが効いていて、香ばしさがかつお節を連想させる風味になっていてご飯に合う。“まるで老舗洋食屋さんで食べるような”と公式がうたう通りのおいしさで本格派と言っていい。2020年ごろに食べた時とは肉の大きさもソースの味もパワーアップしている。 (評価=9点)

ファミリーマート「やわらか厚切り牛肉極とろっビーフシチュー」(498円/245グラム=肉100グラム、ジャガイモとニンジン40グラム)

ファミリーマート「やわらか厚切り牛肉 極とろっビーフシチュー」
ファミリーマート「やわらか厚切り牛肉 極とろっビーフシチュー」

 厚切りのお肉が2つ。バラ肉で脂が多めだが売り文句通りにトロッとしている。野菜はジャガイモとニンジンが乱切りでごろっと入っていて食感もいい。ソースは色が深く香ばしく甘みもあり、ちょっとウスターソース的な印象。旨みの効きが若干薄く、ある意味さっぱりして脂っこさはないのでパンが向いている。本格的な中にも万人受けしそう。 (評価=9点)

 

ローソン「お肉ごろごろ!ビーフシチュー」(441円/210グラム=肉70グラム、ジャガイモ40グラム)

ローソン「お肉ごろごろ!ビーフシチュー」
ローソン「お肉ごろごろ!ビーフシチュー」

 肉は小さめにカット。脂が適度に入っていて、ほどほどに柔らかいが食感もある。ジャガイモ多め。ソースは香ばしさより野菜的な甘みが目立ち、濃度と味が強めなのでご飯によく合う。少し水を足して温めると脂が混ざっていいかも。他2社と比べてやや少なめなぶん値段も安い。地域によって商品も微妙に異なるようだが、私の近所ではこちらが売っていた。 (評価=7点)

ファミリーマート「コク旨デミソースの特製オムライス」(498円)

ファミリーマート「コク旨デミソースの特製オムライス」
ファミリーマート「コク旨デミソースの特製オムライス」

 卵はトロットロ。デミグラスソースは香ばしさもありつつ後味が甘めで本格志向ながら万人受けする味。ケチャップライスは味控えめで、ふんわりした王道のオムライスだ。全体的に優しい味なだけにデミグラスソースがもう少し欲しいところ。 (評価=7点)

ローソン「グリル満天星お墨付き オムライス」(697円)

ローソン「グリル満天星お墨付き オムライス」
ローソン「グリル満天星お墨付き オムライス」

 デミグラスは薄めで味付けフォンドヴォーに近い。レンチンしても卵はしっとりトロトロ感があり、よくできている。ライスはケチャップ味で白ごまの風味がついていて、具は小エビ。すべて一緒に口に入れると少し甘めの味。 (評価=6点)

【総評】食べ比べてみて感じたのはやはりビーフシチューの出来の良さだ。この料理は“ゴール”が難しいので迷走しがちだが、コンビニ各社は洋食店のじっくり煮込まれた黒いビーフシチューを目指し、しっかり再現している。割高に感じるかもしれないものの、お店に行くことを考えればお手軽。おいしいパンやバターを混ぜたご飯を添えればクリスマスの食事にもぴったりだ。

セブン―イレブン「三國シェフ監修 ビーフシチューオムライス」
セブン―イレブン「三國シェフ監修 ビーフシチューオムライス」


 オムライスはレンチンしても卵がふんわりだったりトロトロだったりして工夫が感じられた。セブン―イレブンの「三國シェフ監修 ビーフシチューオムライス」も食べてみたがソースがたっぷりで、バターライスも卵も全てそれで食べる“デミグラスライス”的でとてもおいしかった(評価=8点)。