【コンビニぺこ活!】シェフ、講師、そして検証者として活躍するフード業界の重鎮・X氏にコンビニ各社の商品を実食・ジャッジしてもらう月イチ企画。今回はフルーツサンドを食べてもらった。キーになるのはクリーム――。(評価は上からS→A→B→Cの順。商品は店舗や地域によって取り扱っていない場合もあります)

 ファミリーマート「フルーツミックスサンド」(358円)

ファミマ「フルーツミックスサンド」
ファミマ「フルーツミックスサンド」
マスカルポーネのコクが美味
マスカルポーネのコクが美味

 131グラムでボリューミー。フルーツ(黄桃、キウイ、みかん、パイナップル)は大ぶりで切断面に集中している。キウイと黄桃がクリームにマッチして甘さが引き立ち、美味。

 パッケージに「マスカルポーネ入りホイップクリーム」とあるように、ホイップクリームにマスカルポーネチーズが入っているからか、コクがあってフルーツサンドの頼りなさを補っている。

 パンの食感も味もはっきりしていて満足度が高くクリームとも合う。(評価A)

 ローソン「フルーツサンド シャインマスカット」(430円)

ローソン「フルーツサンド シャインマスカット」
ローソン「フルーツサンド シャインマスカット」
生+サワー+チーズ!
生+サワー+チーズ!

 生クリーム、サワークリーム、チーズクリーム入りの手の込んだクリーム。マスカットのおいしさを引き立てないといけないので、コクがありすぎてもダメで、構成が難しい。おいしいが、もう少しシャインマスカットの甘さを感じたかったのが本音だ。

 シャインマスカットは半分にカットされている。パンは柔らかく、良くも悪くもシャインマスカットを目立たせる戦略のようだが、それなら半分にしないでゴロッと入っていた方がインパクトがあって良かったかも。(評価B)

 セブン-イレブン「miniサンド ブルーベリーサンド」(216円)

セブン「miniサンド ブルーベリーサンド」
セブン「miniサンド ブルーベリーサンド」

 ブルーベリーとソースの味と香りがはっきりしているし、クリームチーズが入っていて頼りなさが補強できている。両者の相性も良く、おいしかった。ただ、パンは柔らかく頼りない印象。もう少し硬さや味があってもブルーベリーは負けないはず。 (評価S)

 セブン-イレブン「4種のフルーツサンド」(378円)

セブン「4種のフルーツサンド」
セブン「4種のフルーツサンド」

 フルーツは黄桃、キウイ、みかん、パイナップル。しっかり奥まで入っていたものの、キウイ以外はフルーティーさは薄め。一方で、シロップがジューシーでスルリと食べられる。

 クリームにはカスタードも入っていたが存在感はあまりない。パンも柔らかく、物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、重くなく、「あっさり」なのがポイントだろう。 (評価B)

 セブンーイレブン「miniサンド フルーツサンド」(270円) 

セブン「miniサンド フルーツサンド」
セブン「miniサンド フルーツサンド」

 こちらは小さいバージョン。当然、フルーツも少なくなったのでシロップっぽさが目立つ。カスタードクリームの存在感はなく、パンもクリームも軽い。 (評価B)

【プロの目】40年ほど前でしょうか。喫茶店で食べたフルーツサンドは子供心に不思議な食べ物でした。今とは違ってフルーツは缶詰でみかん中心+ホイップクリーム。近年、ブームになっているものとは別物でした。

 今ではフルーツがフレッシュになり、大きくカットもしくはそのままの形で入っていることが多いですよね。SNS全盛の今、“映え”も重視されているからです。もちろん味もレベルアップしており、クリームは本物の生クリーム、さらにフルーツに合わせたコクや味、香りを足すなど進化しています。

 その流れでコンビニのフルーツサンドでもただの生クリームではなく、クリームチーズやマスカルポーネチーズなど、コクを出す工夫が見られるようになりました。もともと値段設定をあまり高くできないので、フレッシュフルーツのみではなく、缶詰も使わざるを得ません。そうなるとクリームがある程度はおいしくないとフルーツサンド的な価値が出ないので、このようなクリーム重視の方向性は当然といえば当然でしょう。