【銀の盾に聞いてみた】大喜利動画に特化し、先日、登録者数15万人を達成したユーチューブチャンネルが「大喜る人たち」だ。運営者・小川悠介氏に、前編では大喜利に特化したきっかけや出演者への思いを直撃した。後編では大規模な大喜利大会「大喜る人たちトーナメント」の開催に至った経緯や、密かに思い描く大喜利の〝未来像〟についてもじっくり語ってもらおう。
――TikTokやユーチューブのショート動画でも、積極的に大喜利を紹介されていますね
小川 ショート動画や切り抜き動画がメジャーではなかった頃から、短めの動画は投稿していました。周りが〝ティックトッカー〟ばかりという頃に、シンプルな大喜利動画を上げていたので、意図せずに時代を先取りしていたのかもしれません。今は大会(後述)を盛り上げたくてショート動画をたくさん投稿しているのですが、それに合わせて登録者数も大きく伸びています。
――最近はご自身もプレーヤーとして大喜利に参加されていると聞きました。何か大喜利に対する印象は変わりましたか?
小川 プレーヤーの方々が、改めてすごすぎるなと思いましたね。何であんなにバンバン回答が出せるんだろう、みたいな。
――〝大喜る〟側の難しさも感じられた、と
小川 正直、存じ上げなかったような方が、面白さで周囲を〝無双〟(圧倒)していることもあって。大喜利コミュニティーはすごい人たちの集まりなんだなと実感しました。
――この夏からはプロアマ不問の大喜利大会「大喜る人たちトーナメント」も開催中です
小川 ライブでわいわいやっている動画も楽しいですけど、やっぱりバトルも見たいよねとは思っていたんです。それこそ「ダイナマイト関西」「IPPONグランプリ」のような、バトルだからこその面白さを作りたくて。3年前からは芸人さんを中心にオファーして、スタジオで対戦する様子を撮影していました。
――今回は400人以上が参加する予選を開催されましたが、規模を拡大したきっかけがあったのでしょうか
小川 ライブの主催経験を積み重ねていく中で、「こうやったら大きな大会も開けそうだな」という感覚はあったんです。それに世の中にこれだけ面白い方がいるのだから、予選もやるべきだとは以前から思っていました。この夏に決勝の会場が確保できて、そこからは「やるっきゃないな」と一気に動いたという感じです。
――大阪でも予選を開催したそうですね
小川 決勝の会場が東京で、しかも平日の夜に開催するということもあって、関西の方は敬遠されるだろうなと思ったのですが…。実際には定員以上の応募があってとてもうれしかったですね。「大喜る」が関西に来てくれて良かった、という声もあったので、いつかまた大阪でライブを開きたいと思っています。
――大会は20日の決勝を残すのみとなりました
小川 準決勝までは正直調整や手続き、ルール設定等があってとにかく大変でしたが、決勝進出者が決まってからはだんだんワクワクしてきました。今はすごい決勝になったなと、客観的に見られています。
――その決勝を前に早急かもしれませんが、チャンネルとしての今後の目標も教えてください
小川 そこまで明確にはないんですが…(苦笑)。今、人気の芸人さんだけではなくて、まだ大喜利ライブに出演していない方の大喜利も面白がってほしいなとは思っています。もし今回のようなトーナメントの決勝進出者が、全員大喜利ライブに出場したことがなかった方だったとしても、チケットが完売してほしいといいますか…。
――大喜利そのものの楽しさを感じてほしい、ということでしょうか
小川 たとえ初出場の方が多くても「M―1グランプリ」の決勝なら見るという方は多いじゃないですか。大喜利も知名度に関係なく評価されて、そして盛り上がるようになってくれればいいなと思っています。
――大喜利を職業として、それだけで生活できる人を作りたいという思いもあるそうですね
小川 その発想の一環として、今年の「大喜る人たちトーナメント」では準決勝から出演料を払うようにしています。試合に出場できたことが評価されるという、格闘技のファイトマネーのようなものですね。今後こういった優勝者以外への賞金が増えていけば、〝大喜利プロ〟の誕生にも近付くのかなと思っています。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします
小川 まずは引き続き頑張ります、ということではありますが…。これからもどんどんチャンネルを大きくしていきたいですね。やっぱり大喜る人〝たち〟なので、これからもいろんな人たちに出演していただいて、人気者が生まれるお手伝いができればと思っています。
【大喜る人たち】映像作家・小川悠介氏が2019年6月から解説した大喜利専門のユーチューブチャンネル。開催したライブ・大会の動画で人気を集め、登録者数は15万人を突破した。8月からは大規模大会「大喜る人たちトーメント」を開催中。決勝は20日に開催予定だ。















