【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】月2日第2試合 東3局1本場=尻無濱航(KADOKAWAサクラナイツ)、多井隆晴(渋谷ABEMAS)、茅森早香(セガサミーフェニックス)、園田賢(赤坂ドリブンズ)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。Mリーグの新シーズンが9月日に開幕して、チームは絶好調です。その原動力となっているのは、新規加入の尻無濱航選手です。尻無濱選手について、サクラナイツのチームメートになって初めてじっくり麻雀を見た辛口の堀慎吾選手が「航ってこんなに強かったんだな」「とにかく丁寧なのがいい」と絶賛していたのが、印象的でした。

 3勝目を挙げ個人ポイント首位に立ったこの試合、個人的に一番印象に残った局はトップ目で迎えた東3局1本場。中盤にリャンメン・リャンメンの一向聴からシャンテン数は変わらないですが、中をポンしました。鳴かない人も多そうですが、2着目のライバル、茅森選手が親番とあって、手広く構え、1000点で局を流しに行く意図でしょう。

 この後、14萬をチーして萬子の染め手っぽい園田選手から字牌の東、8萬と切られたところで、尻無濱選手も6萬を切れば36索のテンパイを取れる形となります。良さそうなリャンメンとはいえ自分は1000点で、字牌、萬子と余った園田選手がテンパイしていてもおかしくありません。実際にペン7萬で満貫の手を張っていました。切らなければならない6萬は両無スジで、ドラの西も1枚も見えておらず、ラス目の園田選手に満貫とかを放銃しようものならば、目も当てられない状況です。

 勝負を先送りしてもおかしくなかったところ、尻無濱選手は6萬をしっかりと押して、アガり切りました。楽屋でこの押しについて、園田選手がテンパイしているかも分からないし、テンパイしていても6萬の放銃率はどれほどの確率があるのかと。まだ巡目もあるし、自分の待ちにも自信があるので押したと言っていました。この押しを見て、ハートがめちゃくちゃ強いな、Mリーグという大舞台にひるんでいないなと感じました。

 オーソドックスな麻雀を打つ尻無濱選手は精度が高く、オーラスでも3着キープに入った多井選手の手形がある程度整ったところで鳴かせて、さらに差し込み、トップで試合を終えました。本人はすごい謙虚でツイていましたというのですが、決してツイていただけのトップではないです。チームの雰囲気も良くしてくれていますし、いい内容でいい結果が出て、素晴らしい新選手を迎え入れられたなと感じました。

多井選手に差し込んだ場面
多井選手に差し込んだ場面