「酒の勢いでワンナイ」。そんな話を耳にすることがある。確かにお酒が入ると気持ちが開放的になるが、女性の場合はどうなのだろう? この疑問に答えるような形で、興味深い研究が発表された。チェコ・カレル大学などの研究チームが成人1345人を対象に、飲酒量と性機能との関係を調査し、2026年6月に医学誌「The Journal of Sexual Medicine」で発表した。
実験参加者のうち、飲酒習慣のある女性は440人。女性の性機能の評価には「女性性機能指数(FSFI=Female Sexual Function Index)」という質問票(評価尺度)を使用。過去4週間の性欲や興奮、潤滑、オーガズム、満足度、性交時の痛みについて本人が回答し、それぞれを点数化する。スコアが高いほど性機能が良好とされる。
気になる結果はというと、女性の性欲は1~2杯飲んだ人が最もスコアが高かった。「もっと飲んだらさぞかし…」と思いきや、それ以上に飲むと性欲は低下し、2~3杯以上では性的興奮や潤滑、満足度なども低くなる傾向だった。どうやら、飲めば飲むほど「その気になる」わけではないらしい。まぁ、確かに飲み過ぎると性欲より眠気のほうが勝ちそうだ。ちなみに、この研究での1杯は純アルコールに換算して20グラム。ビールなら500ミリリットル(5%)、日本酒なら1合弱(15%)に相当する。これは日本でかつて「節度ある適度な飲酒」の目安とされてきた酒量だ。
ただし、今回の研究は女性に酒を飲ませ、実際に体の反応をその場で測定した実験ではない。普段の飲酒量と、質問票で数値化した性機能との関連を分析したもので、「1~2杯飲めば性欲が高まる」と証明されたわけではない。
ちなみに男性も無関係ではない。同研究において、飲酒量が増えるほど、勃起機能や性欲、満足度などのスコアが低くなる傾向がみられた。気になる相手といい関係になりたい夜こそ、飲み過ぎにはご用心。せっかくその気になっても(させても)、飲み過ぎてそれどころではなくなってしまっては、元も子もない。












