酒飲みにとって「休肝日」という言葉ほど、気乗りしないものはない。休肝日が健康にとって大事なことは百も承知。しかし、いざ夕食のテーブルに向かうと、お茶や炭酸水ではどうにも物足りない。結局、気づけば普段通りに缶がいくつも空いている。そんな敗北感を味わってきた酒飲みも多いはず。

 だが今、「しっかり飲む」か「まったく飲まない」かの間に、新しい選択肢が広がっている。ノンアルに加え、わずかにアルコールを含む「微アル」の存在感も増してきた。酒飲みにとっては、まさに「第3の勢力」である。

 実際、ノンアル・微アルを合わせた市場は拡大を続けている。アサヒビールが両者を合わせて「スマートカテゴリー」と呼ぶ市場は、この5年間で約1・6倍の930億円規模に成長した。中でも酒飲みとして気になるのが、アルコール度数1%未満の「微アル」だ。酒税法ではアルコール分1度以上の飲料が「酒類」とされるため、0・5%や0・7%の商品は酒類には当たらない。ノンアルと酒の間に位置する、何とも絶妙な存在なのである。

 そこで実際に、アルコール度数0・7%のサッポロ「The DRAFTY(ザ・ドラフティ)」を飲んでみた。想像した以上に麦の風味があり、ビールにかなり近い。酔うとまではいかずとも、ほわわ~んとなるのが何とも心地いい。これは選択肢として、かなりアリだ。

 微アルの良さは、「飲みたい。でも、しっかり酔いたいわけではない」という時に応えてくれること。酒飲みが好む「喉を鳴らして飲む幸福感」は味わいつつ、アルコールは控えめ。酔うことよりも、飲む楽しさを味わいたい夜にはちょうどいい。

 酒との付き合い方は、「いつも通り飲む」か「完全に断つ」かの2択ではない。ノンアル、微アル、低アル、そして通常の酒。その日の体調や翌日の予定に合わせて、飲む量だけでなく「度数」を選ぶという手もある。今夜は自分の予定と相談しながら、「あえての微アル・低アル」でスマートに乾杯しよう。