【今週は天野秀夫氏】「あなたの推しは…」と、謎かけのようなタイトルでスタートしたが、女優の蒔田彩珠さんは中央自動車工業、橋本環奈さんはタイミーのテレビコマーシャルに出演。人気テレビアニメのプリキュアシリーズの制作を手がけているのが東映アニメーションだ。
この3銘柄の共通点は、10月30日に算出が開始された新TOPIX(東証株価指数)銘柄として、対象が拡大されたスタンダードとグロース市場から新規採用された銘柄だ。インデックスファンドなどの新規運用資金の流入が期待され、同じく採用された日本マクドナルドホールディングス(2702)は10月末に急騰して上場来高値を更新しており、追撃できそうな3銘柄だ。
中央自動車工業(8117=2045円)は、新規採用35銘柄のうち唯一、卸売業から採用されたスタンダード銘柄。自社開発品を主力とする自動車用品商社でアルコール検知器事業を強化している。
1株2134円で350万株超の株式売り出しを9月に実施し、需給悪化懸念から8月の上場来高値2329円から調整も、年間配当63円での配当利回り3%に位置する2000円近辺で下げにブレーキがかかっている。売上高、営業・経常利益はともに小幅増予想だが、連続で最高益更新見込み。地味な銘柄だが自社株買いも発表し、3月末には株主優待の権利も発生。昨秋来、下値を切り上げる株価上昇トレンドを維持している。
タイミー(215A=1431円)は、サービス業から採用されたグロース銘柄。スキマバイトサービスを展開し、介護など専門分野に領域を拡大中。働き手を募集する取り組みで愛媛県の松山商工会議所と包括連携協定を10月に締結。全国の商工会議所との協定締結は41例に拡大している。
今4月期第1四半期(5~7月)決算発表で目先の材料出尽くし感から8月戻り高値1825円から1200円台まで調整も、10月以降は切り返してきた。9月には東証プライムへの市場変更に向けた準備の開始も発表している。
東映アニメーション(4816=3010円)は、情報通信業から採用のスタンダード銘柄。東映系アニメ制作会社として「ワンピース」「ドラゴンボール」などテレビアニメのヒット作品を多数手掛け、版権収入が拡大。今2027年3月期は増収減益予想も10月に上方修正を発表し、減益予想幅は縮小している。
米ニューヨーク市場に上場するライオンズゲートとの協業第1弾の長編映画が来年に全米規模での劇場公開のほか、ドラゴンボールの新作ゲーム販売も予定され、来期業績に期待が膨らむ銘柄だ。(株価は2日終値、次回は三枝裕介氏です)












