メーガン妃は、2019年に父トーマス・マークル氏に対する児童性的虐待疑惑を知らされた後、その疑惑を公表しようとしていたが、ロンドン警視庁の王室警護官から公表しないよう助言されていたという。英紙デーリー・メールが10月31日、報じた。
問題となっているのは、トーマス氏の最初の妻で、2024年に亡くなったロズリン・ラブレスさんが書いた7ページにわたる直筆の手紙だ。手紙には、元ハリウッドの照明技師であるトーマス氏が児童に性的虐待を加えていたとするラブレスさんの告発が記されていた。さらに、トーマス氏が「フィリピンやタイでは12歳の子供との性的関係が合法だ」と主張し、両国を頻繁に訪れていたとも記されていたという。
手紙はロンドン警視庁の王室・要人警護部門(RaSP)によって内容が確認された後、2019年1月、ケンジントン宮殿にあったヘンリー王子夫妻の事務所に渡された。
メーガン妃は手紙の内容を知らされた後、父親に関する疑惑を公表しようとした。ところが、担当の王室警護官の一人が「この件はわれわれに任せてください。捜査します」と告げ、公表を控えるよう助言したとされる。
当時、メーガン妃は父親との関係を断絶した理由を説明していなかったため、世間から批判を浴びていた。トーマス氏は2018年5月に行われたヘンリー王子夫妻の結婚式にも出席しておらず、父娘の確執が注目を集めていた。
しかし、メーガン妃は警護官からの助言を受け、当時は疑惑を公表しなかったという。
英紙タイムズによると、ロンドン警視庁は現在、メーガン妃に助言したとされる警護官の特定を進めている。同警視庁は、疑惑が海外で起きたとされることから、トーマス氏に対する捜査を行っていなかった。
結果的に、メーガン妃は疑惑の公表を控えた一方、捜査を任されたはずの警察も海外当局に情報を伝えていなかったことになる。
一方、王室警護官らが重大な疑惑を把握していたにもかかわらず、当時、ヘンリー王子夫妻を支えていた側近の多くには情報が伝えられていなかったという。夫妻の私設秘書だったサマンサ・コーエン氏や、広報秘書のジェイソン・クナウフ氏にも情報は伝えられていなかった。
警視庁内部の関係者は、王室警護官らが疑惑の重大性を理解せず、上層部への報告を怠った可能性を指摘。「警護部門が関心を持っていたのは、夫妻の安全への影響だけだった。その先にある問題まで考えるべきだった」と語った。
ロンドン警視庁は、米連邦捜査局(FBI)など海外の捜査機関に情報を伝えなかった対応について、警察の監察機関に自主申告している。
メーガン妃は10月23日に発表した声明で、当時、警護当局から「捜査している」と説明されていたことを明かした。さらに、父親を自身の子供たちに一度も会わせなかった理由について「子供たちを守るためだった」と説明。「私は当局がほかの家族を守るためにも、同じように行動していると信じていた」と訴えた。
なお、トーマス氏は一連の疑惑を全面否定している。












