山本太郎元参院議員が政界引退してから3か月がたち、山本ジョージ代表の新体制となったいのちの党(旧れいわ新選組)は党内のゴタゴタが収まらず、依然として存続の危機に直面している。

 30日、東京・池袋駅前で新体制では初となる街頭演説会「いのちひろば」が開かれた。聴衆からの質問に答える一問一答形式ではなく、大半は事前に申し込んだスピーカーによる意見表明の場となった。八幡愛副代表とミサオ・レッドウルフ氏が司会を務め、混乱なく終了すると思われたところで、「公開質問 お答えください 誹謗中傷 おやめください 言論弾圧 おやめください 情報漏洩 処分をお願いします」のプラカードを掲げる一団が現れ、「こっちを見てください」と声を張り上げ、一時騒然となった。

 7月に山本太郎氏が健康状態を理由に代表を辞任し、「れいわ=山本太郎」の色を消すために党名変更を〝遺言〟として託した。新代表に選出された山本ジョージ氏は、山本太郎依存からの脱却を掲げ、党名をいのちに変更。再スタートを切ったが、地方議員の離党に歯止めがかからず、大島九州男、木村英子両参院議員が離党届を提出(党側は慰留交渉中)。奥田ふみよ参院議員は副代表を辞任し、地方議員らと連名で執行部に対し、情報発信や行動に疑義があるとして、公開質問状を提出するなど、ミゾが生まれている。

「山本太郎氏の強烈なカリスマ性だけで引っ張ってきた党で、現執行部が基本理念や政策を継承したとしても一部の古参の支持者からは納得を得られていない。奥田氏が〝太郎イズム〟の継承者に映っていて、党を離れた大石晃子元共同代表も奥田氏の活動を支持しており、混乱に拍車をかけている」(永田町関係者)

 執行部はALS患者でれいわ発足時の象徴的存在だった舩後靖彦元参院議員を最高顧問、長谷川ういこ氏、辻元ちひろ氏ら前体制の政策ブレーンを政策委員に起用し、支援者も含めた党内の結束強化を図っている。

 一方、天畠大輔共同代表や伊勢崎賢治副代表から解党的出直しを求められ、前体制下の不透明なカネの流れを解明する独立調査委員会を設置している。来月をメドに調査結果がまとまる予定で、内容次第では党内の対立がさらに激化する可能性がある。