経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が29日、「上泉雄一のええなぁ」(大阪・MBSラジオ)に生出演し、議員定数削減案をめぐる各党の思惑について言及した。
「身を切る改革」をかかげる日本維新の会がセンターピンと位置づける「衆議院議員の定数削減法案」に自民党が提示した「比例代表で31議席減」に国民民主党が同意を示したことから、同法案の今国会での成立の公算が高まってきた。
議員数が減ることによって、少数の意見をくみ上げることが困難になるとの意見もあるが、財政負担の軽減や意思決定が早くなり議会運営の効率化が計れるなどメリットも大きい。
同法案の調整に大きな役割を果たしたのは、自民党・衆院選挙制度協議会の座長を務めた鈴木馨祐(けいすけ)氏だとの見方を示した須田氏は「この人が座長案ということで、45議席減という維新案は、かなりハードルが高いから人口減少率を前提に計算し直すと31議席程度がちょうどいいのではないか。加えて中小政党に議席が配分される『修正サンラグ式』に変更してはどうかと提示した結果、(国民民主党から)19議席(減)が適当ではないかと…」との返答案が出てきたと説明。
実は国民民主党は議席数の値切りの他に中国・四国ブロックの統合や複数政党による比例選挙区の統一名簿方式(公認候補一本化)なども要求していたが「これを自民党が全部飲んだものですから、国民民主党が譲歩して『だったら31議席でいいですよ』という落としどころを作ったんです」と解説。
維新は乗ってこないと思われたが「ここで譲歩したんです。31(議席減)で結構ですと。今国会で成立する可能性が極めて高くなった」と評した。
定数削減案については与党だけでごり押しすることも可能だったが、自民が国民と丁寧な調整を行った理由について「誰も言ってない、今日の新聞にも書いてないんですが、ワンセットなんですよ。消費税減税法案で国民民主党の譲歩を引き出すことと定数削減法案で折り合うということが表裏一体なんですよ」と推察した。
同法案が可決すると大きく票を減らすとされる参政党の神谷代表は28日、東京・千代田区の補欠選挙で行われた応援演説で「冒頭数分間、定数削減問題に対する怒り、これをぶちまけてたというね。それをみると参政党にとっては、相当はらわた煮えくり返る状況になってるんだろうな」と推察。
本来、野党を取りまとめ、自民党との交渉窓口になるはずだった統一会派・中道にも言及した「ここがね、まったく今、役に立っていないんですよ。仕切れないんですよ。野党がバラバラになってしまった。自分たちの生き残りをかけて、個別に交渉を始めてしまったというところが今回の結果を招いているのかな」と語った。












