まさかの放送事故だ。学校法人同志社が30日、京都市内で「同志社国際高等学校の沖縄研修旅行中の事故に関する記者会見」を行った。

 3月16日、沖縄・辺野古に沖縄研修旅行のため訪れた同志社国際高等学校の生徒が乗ったボート2艇が転覆。事故を起こしたボートの船長・金井創氏と同校の生徒・武石知華さんが亡くなり、生徒17人が負傷した。

 その後、事故を起こしたボートを運航する抗議団体が海上運送法で義務付けられた事業登録をしていなかった疑いあるとし、第11管区海上保安本部(那覇)が同法違反容疑で捜査中だ。

 同校は金井氏を牧師として信頼していたが、抗議団体と関りがあったことは把握していなかったと釈明。学校法人同志社の八田英二理事長は、同団体に遺族やケガをした生徒への補償を求める意向を示し、応じない場合は「裁判になるかもしれません」。学校側にも一定程度の責任があったと反省した。

 アクシデントが起きたのは会見終盤だ。八田理事長が武石さんについて話す中で「遺族の方と2度会った。ご実家〇〇県の△△市で…。それと『偲ぶ会』でも少し…」と遺族の住所をポロリしてしまったのだ。

 この日の会見はLIVE中継されており、遺族もリアルタイムで視聴していた。遺族に住所の公表について確認をとった記者から「『ダメです』というふうにお怒りになっています」と指摘されると、八田理事長は「すいませんでした。軽率であったので、伏せさせていただきたい」と慌てて〝報道規制〟を敷いた。

 巷ではサイバー攻撃による個人情報流出が社会問題となるなか、最も原始的な手法で情報が漏れた。これには現場記者からも「さすがにありえない」と呆れる声が相次いでいた。