路上喫煙が禁止されたばかりの頃の話です。喫煙を注意され、罰金を請求された若い女性が、1万円札を投げつけて去るシーンがテレビで繰り返し流されました。罰金はせいぜい1000~2000円なので、1万円は払い過ぎです。
このシーンを見た人のほとんどは「なんて、もったいないことをするんだろう」と思ったでしょうが、人間は感情に支配されると、冷静な判断力をなくして、簡単にお金を失ってしまうものなのです。
お金に対する感情は、普段は抑圧されていますが、時々ドーンと現れます。感情の抑圧というのはスプリングを無理に押さえ込んでいるようなものですから、ちょっとしたことで反発するのです。
例えば、バーゲンや、巨大なアウトレットショップへ行くと、必要のない物まで買いがちですね。「これまで我慢して節約してきたんだから」という感情が、安い商品を見たことがきっかけで解き放たれて、無駄遣いしてしまうのです。
また、感情は、投資で大金を失う原因にもなっています。「投資やギャンブルで損失を出した人は、よりハイリスクな選択肢を選ぶ」という心理的傾向が見られるのです。ハイリスク・ハイリターンを選んで損失を取り戻そうと考えるのでしょうが、ハイリスクなのですから、うまくいく可能性はほとんどありません。
本来ならすぐに理解できそうなことも「損失を出した」と思うとカーッ
と感情的になるわけです。
「投資の神様」といわれるウォーレン・バフェット氏は「投資を成功させるためには、お金よりも感情を上手くコントロールすべき」と話しています。お金持ちになりたければ、このような感情コントロールをしっかり習得しておくことです。












