実業家のなかには、話術にたけ、講演会に多くの聴衆が集まる人もいます。メディアの寵児と呼ばれる人が、こんな話をしていました。
「お金儲けのコツの講演会に何度も足を運んでくれる若いビジネスマンがいました。会場では、いつも前の席で、熱心にメモをとっているんですよ。あるとき、彼が近づいてきて『先生のお話は、とてもためになります』と言うんですね。私はうれしくなって『私が話したことで、どんなことを実践していますか』と尋ねたんです。すると彼は、『まだ、どれをやるか考えているところです』と言ったんです。私は『これはダメだ』と思いました」
なぜ、ダメだと思ったのでしょうか。
「人の話を聞いたら、なんでもいいから、まずは試してみないとダメ。それが自分に合っていたら続ければいいし、自分流にアレンジしてもいい。とにかく行動ありきです」
なるほど、まずはまねをして、それから自分なりの方法を見つけることが大切というわけです。
「仕事のやり方はもちろん、お金の使い方も、時間のやりくり術も、まずはまねから入ればいいんです。それなのに、『まだ考えている』というのは、行動力がないのか、頭でっかちなのか…」
ビジネスマンのための講演会に限らず、誰かが「よかれ」と思って「こうするといいよ」と教えてくれても、そのときだけ「そうですね」と言って、試そうとしない人は少なくありません。せっかく人がいい話をしても、人ごととしかとらえていないのでしょう。しかし、周囲の人たちは、そういう人から徐々に離れていきます。
人が離れていくのは、お金が離れていくことにもつながります。つまり、人の言うことを聞かない人からは金運も離れていくのです。












