人それぞれ歩き方にも特徴があるもので、人の相の一つの見方とされる。

 何となく落ち着きがなく、そわそわ歩く人は、生き方も安定しない。故郷では暮らせず、住む場所をたびたび変えたりして、流浪しがちだ。

 仕事でも初志を貫徹できず、不安定。苦労ばかり続き、うっかりつまらない事業を始めると、破産の憂き目を味わうかもしれない。

 また、「雀(じゃく)行(こう)」といって、雀が歩くように、ひょいひょい跳ぶように体を動かすのは、決断力がなくて、行動力にも乏しい。男性であれば一生、経済的にあくせくしなければならない。

 また、男性で内股に歩く人は、晩年が暗くなる。足をあまりに開きすぎて歩く人も孤独になるのが心配だ。

 歩き方の理想は「虎(こ)行(こう)」といって、虎が歩くように、どっしりと重く、ゆっくり進んでいく歩き方である。運勢の良い人は、無意識にこういう歩き方をしているのである。

「虎行」で歩く人は、貧しい家に生まれた場合も、将来は必ず出世すると、相学では教える。

 運勢の良い人は、身は重々しく、足は軽く、虎のように静かに歩くものだが、運の悪い人は、足取り重く、上体だけ浮ついて歩くのである。

 ただし、これを意識して努力すれば、だんだん直せるものなので、今日からでも努めて、虎のように悠々と歩く習慣をつけるようにしたいものだ。