阪神は5日のDeNA戦(甲子園)に2―3で惜敗。接戦を落としたが、石井大智投手(29)が今年2月の「左アキレス腱断裂」から一軍復帰を果たした。

 2―3の8回に2番手でマウンドへ。虎党の大歓声を浴びての復帰登板となったが、マウンドでは冷静に目の前の打者を抑えることだけに集中した。「牧選手からだったんで、今日の風もそうですし。1点差っていうところで、石橋を叩きまくって、壊れるぐらいに叩きながら行きました」

 牧の四球からエンカーナシオンに中前打で繋がれ、得点圏に走者を背負ったが動じず。宮崎を三振、蝦名を中飛に仕留めて無失点で切り抜けた。「なんとか無失点で帰ってこれてよかったなと思います」と胸をなでおろし「無事に登板が終わって、健康に帰ってこれたんで。そこは1番良かったと思いますし、すごい歓声をいただいたんで、本当に力になりました」とファンに感謝した。

 藤川球児監督(46)も復帰した右腕の姿を頼もしく見つめた。「ゲームの中でかなりタフな場面でしたけど、ああいう状況で腕を振っていくと、またアドレナリンがプラスになって、パフォーマンスの向上っていうのが見込めると思います」と評価。

 その上で「何よりもね、ファンの方も応援してくれてね。それで彼のこのリハビリ中のパワーが少し深まる、高まるような投球だったと思うんで、また次回期待できますね」と今後の登板にも期待を寄せた。

 昨季から続く連続無失点記録も51試合に更新。大ケガを乗り越え、聖地のマウンドに戻ってきた右腕が、終盤戦を戦う猛虎軍を勢いづける。