〝明日の主役候補〟であろうと、容赦はない。好調ブルワーズの足元で、メジャーへの険しさを物語るような人事が飛び出した。
米メディア「ヘビー」は1日(現地時間)、ブルワーズ傘下のルイス・ラメダ内野手(20)が、1A+ウィスコンシンからルーキー級のアリゾナ・コンプレックス・リーグ(ACL)ブルワーズへ降格したと報じた。マイナー公式の移籍情報によれば、31日付での措置となった。
何とも絶妙、いや若手にとっては残酷なタイミングだった。同じ31日(日本時間1日)、メジャーのブルワーズは敵地リグレー・フィールドで地区2位カブスに3―17と歴史的大敗。投手陣がカブス打線に球団記録の9本塁打を浴び、首位攻防の初戦で木っ端みじんにされた。その敗戦と同じ日に、傘下では20歳の有望株が一つ下のカテゴリーへ送られたのだ。
もちろん、パット・マーフィー監督(67)が腹の虫を収められず、ラメダを〝懲罰降格〟させたという事実はない。ラメダはそもそもメジャー登録選手ではなく、今回も育成部門における配置転換だ。それでも17失点の惨敗直後だけに、前出の「ヘビー」いわく「そう勘繰りたくなるほど非情な巡り合わせ」ではある。
ラメダは今季、主戦場だった1Aウィルソンで打率2割7分、2本塁打、33打点、12盗塁と将来性を示した。一方、1A+ウィスコンシンでは13試合で打率1割4分6厘、11三振。上のレベルの壁にはね返され、レギュラーシーズン最終週を前に再調整を命じられた格好だ。2023年にブルワーズとマイナー契約を結び、傘下4年目を迎えた若者にも、階段を一段上がればすぐ次のふるいが待っていた。
しかも今季のブルワーズはナ・リーグ中地区首位を走る好調軍団。勝っている組織ほど選手層は厚く、若手に与えられる猶予も決して長くない。期待株だから待ってもらえる、20歳だから大目に見てもらえる――そんな甘い世界ではない。
メジャーの華やかな舞台へたどり着く前から、生存競争は始まっている。大敗の夜と若手の降格が偶然重なった一日は、頂点を狙うブルワーズの強さと、そのユニホームをつかみ取る難しさを同時に映し出した。ラメダに必要なのは同情ではなく、もう一度はい上がる結果だけだ。












