守護神をめぐる火種は深刻なようだ。LAが昨オフの大型補強で手に入れたはずの「最後の切り札」が、3連覇への思わぬ足かせになりかねない。ドジャースは8日(日本時間9日)、敵地フェニックスのチェイス・フィールドでダイヤモンドバックスに延長10回の末、2―1で競り勝ち、7連敗を止めた。ただ、1―0の9回に登板したエドウィン・ディアス投手(32)は、無死から連続三塁打を浴びて同点。何とか1失点で踏ん張ったものの、2夜連続のセーブ失敗となった。前夜7日(同8日)にも9回にサヨナラ2ランを浴びていた。
この惨状に米メディア「アスロン・スポーツ」が「ドジャースはエドウィン・ディアス問題を抱えているのか」との痛烈な見出しで警鐘を鳴らした。ナ・リーグ西地区首位を走り、ワールドシリーズ3連覇を狙う豪華軍団にあって「クローザーの役割が依然として課題となっている」と指摘した。
数字を見れば、その懸念は重い。ディアスは今季12試合で防御率10・80。セーブ機会8度のうち成功は5度にとどまり、10イニングでWHIP2・50は自己ワースト。ここまで8月の3登板だけなら防御率18・00に膨らむ。4月には右肘の遊離体除去手術を受けて3か月以上離脱したが、復帰後も本来の姿を取り戻せていない。しかも離脱前も開幕7試合で防御率10・50と低迷しており、不振を故障だけのせいにはできない。
皮肉なのは、ドジャースが救援陣の切り札として大枚をはたいた大物が、今や最大級の不安材料になっていることだ。昨オフ、メッツから3年総額6900万ドル(約108億円)で獲得。メッツでは6シーズンで防御率2・93、144セーブを挙げ、2022年と25年にはナ・リーグ最優秀救援投手賞に輝いた。昨季も防御率1・63、28セーブと圧倒的な成績を残している。それだけに現在の落差は際立つ。
同メディアは、ディアスを重圧の少ない場面で起用して復調を促すため、守護神の役割変更を検討する必要性にも言及した。3連覇への戦力はそろっていても、10月の最終アウトを誰に託すのかは別問題だ。
ディアスが再び「最後の切り札」に戻れなければ、昨冬の目玉補強が最も痛いほころびへと変わる。












