女子ゴルフの今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」最終日(2日=日本時間3日、英中部リザムセントアンズのロイヤルリザム&セントアンズGC=パー71)で、3打差の2位から出た桑木志帆(23=大和ハウス工業)は、通算5アンダーで並んだエスター・ヘンゼライト(ドイツ)とのプレーオフを制し、日本勢7人目となるメジャー制覇を達成した。米ツアー初勝利を大舞台で果たした桑木は、賞金150万ドル(約2億3700万円)を獲得した。

 世界を席巻する日本女子勢に新たなスターが誕生した。プレーオフ2ホール目。約1メートルのウイニングパットを沈めると、桑木は笑顔で両手を広げて勝利を喜んだ。仲間からシャンパンシャワーの祝福を受け、抱擁を交わした。全英女子が2001年にメジャーに昇格後は、19年の渋野日向子(サントリー)、昨年の山下美夢有(花王)に続く3人目の制覇。メジャーでは、7人目の偉業となった。

 大会の優勝インタビューで桑木は「信じられないです」と今の気持ちをひと言で表現。終始笑顔でプレーしていたことを問われると、「この舞台に立てたこと自体が光栄なことなので、1ホール、1ホール向き合って、最後まで楽しもうと思いました」と語った。さらに、昨年の山下に続く日本勢の連覇に「日本勢として大会盛り上げられてうれしいですし、これからもジャパンで盛り上げていきたいです」意欲。最後にポケットからメモを取り出し英語で大会やスポンサー、ファンへの感謝の気持ちを読み上げると、日本語に変えて「現地に来てくれた両親、チームのみなさんに感謝したいです。熊本で大きな地震がありました。一日も早い復興を願っています」と、被災者にも思いをはせた。

 最後まで集中力を切らさず、死闘を制して快挙を成し遂げた。この日は2番でバーディーを先行。しかし、4、5番と連続ボギーを叩いてしまう。9番パー3で1メートルのバーディーパットを沈めて取り返し、首位と2打差の2位で前半を折り返した。

 13番パー4でバーティーを奪取。その後、単独首位に浮上し、通算5アンダーでホールアウトした。後続の残り2組を待つと、ヘンゼライトが18番でロングパットを決め桑木と並んだため、プレーオフに突入。2ホール目で勝利を確実にした。

 桑木の活躍に英国メディア「BBC」は「夕暮れ時、桑木は祝福を受けるにふさわしい活躍を見せた。ミントグリーンのトップスと鮮やかな色のボールという姿は、誰の目にも留まらなかったはずがない。そして、その目を引くファッションセンスにふさわしく、ティーからグリーンに至るまで同様のパフォーマンスを見せ、いくつかの素晴らしいバーディーチャンスを作り出した」とファッション同様に輝くプレーを見せたと評した。

 同じ岡山県出身の渋野は自身のインスタグラムのストーリーで「ほんとにほんとにおめでとう」と後輩の勝利を祝福。新女王誕生で、日本の女子ゴルフがさらに盛り上がりを見せそうだ。