サッカーの北中米W杯決勝トーナメント2回戦エジプト戦など、今大会で有利な判定が多発しているとの指摘が出ているアルゼンチンに関して英メディアが〝疑惑〟に鋭く切り込んだ。
英誌「スペクテイター」は「W杯はアルゼンチン有利に仕組まれているのか?」とド直球の問題提起を行った。
「エジプトは自国史上最大の勝利の間際に立ちながら、それが10分で崩れ去るのを見るのは、多くの選手にとって耐え難いことだった。『この大会は明らかに八百長だ』と、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)によってゴールを取り消されたウインガーのジコは語った。エジプトサッカー協会は、審判を大会の残りの試合から追放することを求めている。ハッサン監督はFIFA(国際サッカー連盟)の陰謀で『世界チャンピオンを大会に残すため…おそらく彼らはメッシに勝ち残ってほしかったのだろう』と示唆した。彼らの言うことは正しいのだろうか」とエジプト側の主張を紹介しながら報じた。
「SNSの調査員やパブの評論家たちは、すでに十分な火種があった陰謀論に火をつけた。結局のところ、これは(クリスティアーノ)ロナウドの出場停止処分をごまかしてポルトガルの開幕戦に出場させ、トランプ大統領の圧力に屈して米国代表ストライカーのフォラリン・バログンの出場停止処分を取り消したFIFAのせいなのだ」と騒動はFIFAのずさんな対応に起因すると指摘した。
ただ同誌は〝陰謀論〟には否定的な見解。「エジプト戦では、アルゼンチンは相手よりも多くのファウルを犯したにもかかわらず、イエローカードを1枚も受けなかったと観戦者は述べた。大会全体を通して、審判はアルゼンチンに対して甘い判定をしているように見える。アルゼンチンは20回のファウルにつき1枚のイエローカードしか受けなかったのに対し、不運なエジプトは5回のファウルにつき1枚のイエローカードを受けていた。これは陰謀の兆候だろうか? そうは思わない。なぜなら、この指標はあまりにも粗雑だからだ。異議を唱えたことによるイエローカードや、祝賀のためにシャツを脱いだことで罰せられた選手は考慮されていない」と説明した。
そして「アルゼンチンも他のチームと同様、試合ごとに異なる審判団が担当している。審判はひどい判定を下すこともあるし、実際に下したこともあるが、真の陰謀であれば一貫性が求められるだろう」と分析。「エジプト側の一部が大会はアルゼンチン有利に仕組まれていると主張しているが、審判のずさんな判定とVARの無益な使用を非難することはできる。試合の大半は確かにそうだったが、最後の10分間のエジプトの崩壊を正当化することはできない。彼らは不当な扱いを受けたが、どんなに魅力的な話であっても、壮大な陰謀など存在しない」とアルゼンチンは実力で逆転勝利を収めたことからも、組織的な不当行為はないとの見立てだ。
アルゼンチン有利の判定が多いように見えるがゆえに、陰謀論が広がっているようだ。












