サッカーの北中米W杯準々決勝アルゼンチン―スイス戦(11日=日本時間12日、米国・カンザスシティー)で〝疑惑の審判〟が割り当てられて波紋を呼んでいる。
前回王者アルゼンチンと今大会で旋風を巻き起こしているスイスが激突する一戦を前に、審判がまたもや脚光を浴びている。今大会の放映権を持つカタール放送局「ビーイン・スポーツ」は「物議を醸すジョアン・ピニェイロ主審がスイス戦の審判に任命されたことにアルゼンチンは懸念を表明」と報じた。
ポルトガル人のピニェイロ主審は実績豊富だが、一方で〝いわくつき〟の側面もある。「主審人事が、すでに議論を巻き起こしている。FIFA(国際サッカー連盟)は、カンザスシティーで行われる試合の主審をポルトガル人審判のジョアン・ピニェイロ氏が務めることを発表したが、同審判の近年の主要国際大会における実績から、この決定は注目を集めている」と指摘。
そして「アルゼンチンでは、この発表は慎重な反応、さらには懸念をもって受け止められている。ピニェイロ氏の名前は、注目度の高い試合における数々の物議を醸す判定と結びついている」と、欧州ではたびたび判定を巡って騒動が起きている〝疑惑の審判〟だと強調した。
「中でも昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)での判定は、今なお議論を呼んでいる」とした上で「ピニェイロに今なおつきまとう論争」として紹介している。
「CL準決勝のパリ・サンジェルマン対バイエルン・ミュンヘン戦において、ピニェイロ主審は、ジョアン・ネベスがペナルティーエリア内で明らかにハンドをしたにもかかわらず、バイエルンにペナルティーを与えなかったことで、激しい批判にさらされた。この一件はバイエルンで激しい怒りを引き起こした。この判定は、ドイツのメディアやバイエルンサポーターの間で、欧州の舞台における最も物議を醸した審判の判定の一つとして今も記憶されている」とCLの舞台で起きた〝世紀の大誤審〟として今なお火種がくすぶっているのだ。
「この一件は、彼がW杯最大の試合の一つを担当することについて、新たな議論を巻き起こした」と大一番で主審を務めるのは適切ではないとの議論が沸き起こっている。
ピニェイロ主審はすでに今大会で試合を裁いており、同局はその状況をこう振り返る。「ポルトガル人審判は、グループリーグで行われたスイス対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦でも主審を務めた。その試合では、激しい肉弾戦となったが、審判はイエローカードを3枚、タリク・メフレモビッチにレッドカードを1枚提示した。彼はその後、カナダ対南アフリカのラウンド16の試合の審判に任命されたが、そこでははるかに寛容な姿勢を取り、イエローカードを2枚しか出さなかった」と説明。
その上で「彼は今回、アルゼンチンの試合で初めて主審を務めることになる。一方、スイス代表は、今大会ですでに彼が主審を務めた試合があり、再び彼の監督下で戦うことになる」と指摘した。
今大会は〝疑惑の判定〟が連発して騒動が続いている。特にアルゼンチンの試合は注目度が高いだけに、レフェリーの手腕も注目されそうだ。












