阪神は5日の広島戦(甲子園)に6―4で逆転勝ちし、連敗を「2」で止めた。

 同点で迎えた5回には佐藤の〝ランニング3ラン〟が飛び出した。一死一、二塁から相手先発・床田の7球目をとらえた打球は右前へ。単打と思われたが、右翼手・野間の後逸と悪送球で打者走者の佐藤も本塁に生還し、3点をもぎ取った。終盤にはリリーフ陣が失点して2点差まで迫られたが、藤川球児監督(45)は「内容はさておき、ファンの方に勝利を届けられたことに一安心ですね」と安堵の表情を浮かべた。

乱戦を制し、安どの表情の阪神・藤川監督
乱戦を制し、安どの表情の阪神・藤川監督

 この日は午前中から雨が降り続いたが、試合開始直前から晴れ間も広がり、無事にプレーボールがかかった。ここまで12度の雨天中止に見舞われ、9試合が未消化。9月14日には中日戦(甲子園)の振り替え試合が行われる予定だが、甲子園での6試合、マツダでの1試合、横浜での2試合の日程は決まっていない。今後も台風の影響などで中止が増える可能性もあり、終盤は過密日程を強いられることとなりそうだ。

 思い出されるのは2018年だ。年間20試合が中止となり、9月26日から球団史上最長の14連戦が組まれた。途中で雨天中止も挟んだことから、最後はCS開催中にレギュラーシーズンの試合を消化する異例の事態に。そんな厳しい日程に打ち勝てず、4勝10敗と大きく負け越すと、10月4日に最下位へ転落。虎党にとっても忘れがたい記憶として刻まれている。

まだ細身だった2018年の阪神・才木浩人
まだ細身だった2018年の阪神・才木浩人

 一方で当時プロ2年目だった才木は「普段通りに調整していたし、疲れたりってのもなかったと思いますね」とキッパリ。今シーズンもタフな日程となる見込みだが「野手やリリーフのみんなは大変な部分もあると思うけど、自分は(後ろにずれた分)よっしゃ投げられるって感じですね」と前向きに語った。

 それでも最下位に陥落した苦い思い出もよぎる大量の雨天中止。同じ失敗を繰り返さないためにも、秋の勝負どころで踏ん張るしかない。