〝バカサバイバー〟こと青木真也を撃破したDDTのKO―D無差別級王者・上野勇希(30)が悲願実現へ不退転だ。
28日の後楽園大会で青木を相手にV8戦に臨み、関節技と押さえ込みの波状攻撃にさらされたが、要所で華麗な空中殺法やパワーを見せて応戦。終盤にエイオキクラッチをカウント2で返すと、WRで叩きつけてからスリーパーで捕獲してギブアップを奪った。
日ごろ敬意を示してきた青木に勝利した上野は「ひと言。DDTはみんな青木さんのことが大好きです」などと話し健闘をたたえ合った。
その後「ギブアップを取ったのに、背中を押されたような気持ちになりましたね。『チャンピオンとしてやっていっていいぞ』っていう」と吐露。目標の東京ドーム大会実現に向けて新たな思いが芽生えたとして「不思議ですけど、追い込まれたような感じもしてるんです。『お前、俺にギブアップを認めさせたからには進み続けろよ』って言われた気がしました。下がることを許されないというか」と苦笑いしつつ覚悟を口にした。
V9戦は8月11日の東京・両国国技館大会で戦友のMAOを迎え撃つことになり「MAOちゃんが自由に生きていることの全てを、僕がDDTに収束させてやろうと思います」。団体外での奔放な活躍が光るMAOの爆発力を、団体内に波及させるとして「それを両国で爆発させて東京ドームにつなげます」と拳を握った。
いよいよ竹下幸之介の持つ最多防衛記録V11も視野に入ってきたが「数字としての興味はないが、価値があるものだとは理解しています。そこに向けて一歩ずつ一歩ずつ。未来の楽しみの一つでもありますんで」と不敵な笑み。DDTの〝王子様〟は夢のドームへ着実に前進している。












