大物一本釣りだけが、ドジャースの勝ち筋ではない。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は22日(日本時間23日)、レッズとナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏(65)による今夏の〝隠れた〟トレード候補10人を特集した。
米スポーツ専門局「ESPN」の番組「SportsCenter」でも、アンカーが「ドジャースは意外にも裏をかき、あまり話題に上がっていないアンダー・ザ・レーダーのトレードで、下馬評の低い選手を取りに行くことも考えられる」と指摘。スター軍団が大物一本でなく、補強市場の死角を突く可能性が浮上している。
候補に挙がった顔ぶれは幅広い。ロッキーズのアントニオ・センザテラ投手(31)、ジャイアンツのルイス・アラエス内野手(29)、ツインズのロイス・ルイス内野手(27)、エンゼルスのリード・デトマーズ投手(26)、ナショナルズのカーティス・ミード内野手(25)、エンゼルスのオズワルド・ペラザ内野手(26)、マーリンズのピーター・フェアバンクス投手(32)、レンジャーズのジェイク・バーガー内野手(30)、ダイヤモンドバックスのザック・ギャレン投手(30)、ロッキーズのミッキー・モニアック外野手(28)だ。
ドジャースは22日(同23日)時点で50勝29敗、ナ・リーグ西地区首位。大谷翔平投手(31)を軸にした銀河系軍団である一方、連覇を見据えれば、先発、救援、右打ちの厚みまで手当てしたい事情は消えない。だからこそ表看板の争奪戦で消耗するより、価値が跳ね切る前の候補を拾う〝裏口補強〟は球団の得意技でもある。
中でもセンザテラは先発から救援へ回り、カッターを武器に今季22登板で防御率2・23と変貌。フェアバンクスは終盤を締める剛腕、デトマーズは伸びしろを残す左腕として魅力がある。ギャレンは今季苦戦中でも実績は十分で、環境を変えれば復活の余地がある。アラエスは長打力ではなく確実性で打線の形を変えられる存在だ。
大物獲得ばかりが補強ではない。常勝軍団ドジャースが本当に怖いのは、誰も本命視していなかった選手を8月3日(同4日)のトレード期限前に引き抜き、10月の勝負手に変えてしまうしたたかさにある。












