驚異の得点力の背景とは――。ソフトバンクが21日の日本ハム戦(エスコン)に8―0で大勝した。先発の前田悠は7回無失点と好投。2試合連続で7回を投げ切り、チームでは7勝の大津に次ぐ5勝目を挙げ、小久保裕紀監督(54)は「安心して見ていられた」と目を細めた。
一方でこの日も猛威を振るったのが打線だ。相手守備の乱れにもつけ込んで12安打の猛攻を浴びせ、栗原に両リーグ最速の20号ソロが飛び出せば、19日に一軍昇格を果たした石塚は猛打賞を記録した。
今カードの3連戦は初戦こそ伊藤に封じられたものの、2戦目は10得点でこの日は8得点。3試合で計21得点を奪い、今季の日本ハム戦では11試合で驚異の「86得点」。しかも2桁得点は4試合もあり、1試合平均は実に「7・8得点」という爆発ぶりだ。鷹の攻撃陣がむいた牙が10勝1敗という大幅な勝ち越しを生んでいる。
昨季は25試合で67得点。沢村賞を獲得した伊藤と7度対戦したこともあるが、半分以下の試合数で昨年の数字を20点近くも上回る現状は異様にも映る。
その要因はどこにあるのか。チーム内から上がった一つは「相手救援陣からの得点」だった。2桁得点した試合ではいずれもリリーフ陣から5得点以上。救援防御率がリーグ5位と「層が厚い」とは言い切れない相手に対し、先発を降板させることで得点を挙げやすい〝サイクル〟に持ち込んでいる。左打者が多い鷹打線で「(左腕の)上原と河野が昨年の位置にいない」との声もあった。
そしてもう一つはホークス打撃陣の「集中力」だ。20日の試合で7打点を記録した近藤が「(日本ハム戦は)何点取っても足りない。取れる時に取っておかないと」と語ったように、大幅に勝ち越しても昨季まで2年連続で優勝争いを繰り広げてきた相手への警戒心はそう簡単に解かれない。こうした姿勢も大量得点に関係しているようだ。
12球団でもトップの得点力を誇る鷹打線。ライバルを蹴落とし、3・5ゲーム差で首位に立つ西武を追いかける。












