ドジャースの山本由伸投手(27)は31日(日本時間1日)に本拠地ロサンゼルスでのフィリーズ戦に先発登板し、5回1/3を4安打無失点、10三振3四死球で5勝目(4敗)を挙げた。

 気迫の登板だった。対フィリーズは2戦2敗。昨年4月4日は敵地で6回3安打1失点(自責点0)で負け投手になり、昨年のポストシーズンは6試合で5勝1敗だったが、唯一、負けたのがフィリーズ。同10月8日の地区シリーズ第3戦では5回途中6安打3失点で、シュワバーに飛距離455フィート(約139メートル)の超特大弾を打たれた。

 初回先頭シュワバーをカウント2―2からの5球目、内角低めのシンカーで見逃し三振。「ボール」と判定されたが、ABSチャレンジで「ストライク」に覆った。2番ターナーは初球の内角シンカーで遊ゴロ。3番ハーパーも外角低めのカットボールで見逃し三振。これもABSチャレンジで判定が覆った。

 上々の立ち上がりだったが、2回以降は毎回先頭打者を許す苦しい展開。それでもあと1本は打たせなかった。最大のピンチは5回だった。クロフォードの右中間二塁打で一死二、三塁で打席はシュワバー。2球で追い込むとファウルで粘られたが6球目の外角高めの97・5マイル(約156・9キロ)のフォーシームで空振り三振。この日は3打席連続K斬りだ。続くターナーは外角低めのシンカーで見逃し三振。これもABSチャレンジの恩恵を受けた。

 6回は先頭ハーパーを四球で歩かせるも4番マーシュを外角高めのカーブで空振り三振。メジャー自己最多タイの10個目の三振を奪ったところで交代となった。クオリティースタート(6回以上投げ、自責点3以下)を達成することはできなかったが、エースの投球を見せた。ベンチに戻る背番号「18」にファンはスタンディングオベーションでたたえた。

 この日は21個の空振りを奪ったが、うち10個がフォーシーム。今季の平均球速は95・7マイル(約154キロ)だったが、この日は96・7マイル(約155・6キロ)に上がっている。6回を投げ切れなかったことで満足の投球ではなかったかもしれないが、チームとファンに勇気を与える力投だった。