ソフトバンクは30日の広島戦(みずほペイペイ)に4―2の逆転勝ちを収め、3カード連続の勝ち越しを決めた。1―2で迎えた3回に5番・柳田悠岐外野手(37)の7号ソロで試合を振り出しに戻すと、6回に3番・近藤健介外野手(32)の適時打で勝ち越し、4番・栗原陵矢内野手(29)の貴重な犠飛でリードを広げた。6回から2番手でマウンドに上がり、1回無失点に封じた木村光がプロ初勝利。7回からは安定感を取り戻した勝ちパターンの中継ぎ陣が相手を寄せつけなかった。
試合後、王貞治球団会長(86)は開口一番「大きかったねえ」と、序盤3回に飛び出した柳田の同点弾をたたえた。広島に一時勝ち越しを許した直後の攻撃で、かつ近藤、栗原がギアを上げた相手先発・森下の前に連続三振。試合の流れを大きく変える一撃だった。
「広島の投手はいいからさぁ…」。王会長はセ・リーグ1位の防御率を誇るカープ投手陣を警戒していただけに、チームを鼓舞する一発の価値をとりわけ感じ取っていた。「やっぱり中軸が打たないとね」とも付け加え、6回に決勝打を放った近藤、犠飛でリードを2点に広げた栗原を称賛。3人そろって打点を挙げたクリーンアップに目を細めていた。
7回からは「勝利の方程式」を投入し、盤石の試合運びだった。5月に入って安定感が光るロベルト・オスナ投手(31)の復調ぶりに王会長の言葉も弾んだ。「だいぶ球の力が上がってきたよね。本人も戻ってきたという感覚があるんじゃないかな。あのポジションは、もう強気じゃなきゃダメだからね」。7回に3番手で登板し、二死から二塁打を浴びたが、2つの空振り三振を奪って1回無失点。最速は156キロ、内角への安定した制球、高めのつり球で空振りを奪うなど内容ある投球だった。
4月は防御率6・00と不安定な登板が続いたが、5月は9試合に投げて防御率0・00、奪三振率9・00、被打率1割5分6厘と復調ぶりが際立つ。松本裕、杉山につなぐ新たなポジションで「元守護神」が本領を発揮している。常勝の礎は「投手中心の守り勝つ野球」。後ろの安定がチームに落ち着きをもたらし、白星量産を下支えするはずだ。












