ブルージェイズの岡本和真内野手(29)が25日(日本時間26日)、本拠地トロントでのガーディアンズ戦に「4番・三塁」で先発出場し、攻守にわたる活躍で5―3の勝利に大きく貢献した。

 驚きの一発が飛び出したのは1点ビハインドの4回だった。相手先発左腕・カンティーヨが外角に投じた97・4マイル(約157キロ)の速球を捉え、打球はバックスクリーンの上部を直撃する425フィート(約130メートル)の5号ソロ。前日24日(同25日)に放った4号ソロとほぼ同じ位置を直撃したデジャブのような一撃で試合を振り出しに戻した。さらに3点を挙げた6回はチャンスを広げる右前打、7回無死満塁では押し出し四球を選び、3打数2安打2打点の活躍だった。

 また、三塁の守備でも2回に飛んできた三遊間を抜けそうな痛烈な打球をダイビングキャッチ。両ヒザをついた状態から倒れ込みながら一塁に送球し、アウトにしてみせた。チームの連敗を「2」で止めるヒーローとなり、グラウンド上でのインタビュー中にバケツの水を大量にぶっかけられ、仲間たちからも祝福された。

 この日終了時点で岡本は出場した25試合で打率2割3分7厘、5本塁打、11打点。米メディアの間では本塁打を量産する村上(ホワイトソックス)の影に隠れる格好となっていたが、老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は「ブルージェイズは高額年俸に見合う岡本和真の活躍をついに見られるようになった」と一気に評価を上げた。

「MLBデビューで思うような結果を残せなかった際、誰も慌てなかった理由も納得できる。海外選手はさまざまな変化に適応するため、時間を要するものだ。今こそブルージェイズにとってその成果が出始める時だ」

 昨年はドジャースとワールドシリーズを争い、第7戦まで戦った。今季はここまで11勝15敗でア・リーグ東地区の4位と苦戦している。しかも負傷者リストには12人。そこへ岡本の2戦連発だ。同誌は「岡本に好調が訪れたタイミングは、これ以上ないほど絶妙だ」とし「トロントには起爆剤が必要だ。チームには安定感と打線全体で打開策を見いだす力が必要とされている。岡本は流れを変える存在になり得る。打線の中心で確かな長打力を発揮しながら、周囲の打者にかかる重圧を和らげられるだろう」と救世主のように扱っている。

 巨人で不動の4番打者だった岡本は昨オフに4年総額6000万ドル(約94億円)で契約合意。謎めいたキャラクターで周囲を困惑させながらも、本業で徐々に本領を発揮し始めている。