MLB公式サイト「MLB.com」も、その完成度の高さを大きく伝えた。

 カブスの今永昇太投手(32)が21日(日本時間22日)、本拠地リグレー・フィールドでのフィリーズ戦に先発し、7回3安打1失点、1四球1奪三振で今季2勝目を挙げた。チームも7―4で競り勝って7連勝。戦績を14勝9敗とした一方、フィリーズは8勝15敗で泥沼の7連敗となり、2019年6月16~23日以来の長いトンネルに沈んだ。今永は同カードで2試合連続の白星となった。 
 
 差別化のポイントは、単なる勝利ではなく「中身」だ。16日(同17日)の敵地フィリーズ戦では6回11奪三振でねじ伏せた左腕が、この日は得意のスプリットの切れが本調子ではないとみるや、87球中44球を直球に振った。直球比率は51%。許した長打はカイル・シュワーバー外野手(33)のソロ本塁打だけで、そこを除けば走者を二塁より先へ進ませなかった。今季5試合で29回を投げ、32奪三振6四球、防御率2・17。開幕戦で4失点した後は、直近4試合で防御率1・13まで落としている。

 MLB.comが伝えたクレイグ・カウンセル監督(55)の評価も強い。「本当に優れた投手の証」と称え、「あの打線と2試合連続で戦うのは簡単ではない」と脱帽した。今永自身も「コントロールは少し悪かったが、大きなダメージを与えられない場所に投げられた」と冷静に振り返った。

 打線も6回にマイケル・ブッシュ内野手(28)の2点適時打、7回に鈴木誠也外野手(31)の2ランで援護。球種が万全でなくても勝ち切る修正力まで示したからこそMLB公式も改めて、その価値を強調した一夜だった。