DeNAは10日の広島戦(横浜)が降雨のため中止に。相川亮二監督(49)は「前向きに捉えられる側面も? あると思います。本当にありがたいと思います」と率直な心境を明かした。

 試合を楽しみにしてくれていたファンの心境を思えば中止は残念。それでも指揮官が、花散らしの雨に思わず胸をなでおろしてしまった背景にはやむを得ない理由もある。

 相川監督はこの日、ダヤン・ビシエド内野手(37)と梶原昂希外野手(26)がインフルエンザに罹患(りかん)したことを明かし、感染症特例として登録を抹消する方針であることを公表。開幕ダッシュに失敗し3勝8敗のセ・5位に沈む苦境から、一軍野手2人が離脱する現実は手痛い。

 先発陣の柱として期待されていた新助っ人右腕・デュプランティエも7日までにインフルエンザ罹患が判明し、既に特例で登録を抹消済み。チーム内でパンデミックがさらに拡大する恐れもあるだけに「しっかり対策していかなければ」とハマのボスは危機感を募らせる。

 早々に健康を回復したデュプランティエはこの日から一軍本隊に合流。次週以降の戦線即復帰も可能な見込みだが、チームの投手事情は依然として苦しい。先発陣の防御率は12球団ワーストの4・29。開幕ローテに名を連ねていた6投手のうち、入江と竹田はファームで再調整中。コックスも9日に上半身のコンディション不良で登録を抹消されたばかりで「そんなに早く戻れる状態ではない」と相川監督は表情を曇らせる。チームは先発ローテの再編すらままならない状態だった。

 とはいえこの日の雨でゲームが一つ流れたことで、先発予定だったエース・東は翌11日のカード第2戦へスライド登板させることが可能に。以降の投手も一日ずつ出番が遅くなることで、ひとまずは翌週以降のローテ構築に一定のメドがついた格好だ。投打のかみ合わせの悪さに加えツキにも見放されている新生ベイだが降りやまない雨などない。雲外蒼天――。分厚い雨雲の上には、突き抜けるような青空が広がっている。