浮上のきっかけが見えない。DeNAは8日の中日戦(横浜)に4―6で競り負け、中日と同率となるセ・最下位に逆戻り。延長11回に7番手としてマウンドに上がった坂本が一死満塁のピンチを背負うと、ボスラーの一塁内野安打に悪送球も絡み、決勝の2点を献上した。

 チームは開幕から11試合を戦い、3勝8敗の借金5。投打もかみ合わず、全4カードで勝ち越しなしと勢いに乗り切れない。4時間44分のロングゲームを落とした相川亮二監督(49)は「私の責任。采配としても考えなければならない場面もあった」と敗戦の責を背負った。

 とはいえ、今はまだ投打で「戦いの形」を固めていく過程の中だ。開幕以降、チームのクローザー役を務めていたのは経験豊富な33歳の右腕・山崎。だが、この日のゲームで4―4の同点に追いついた直後の9回のマウンドに上がったのは、新助っ人右腕のレイノルズだった。「ホームゲームで同点の9回」はセオリーでいえば、チームの正守護神が務めるべき場面。一連の継投策はチームの「勝利の方程式」が未完成であることを示唆している。

 同日の試合前練習中に、報道陣との雑談に応じた相川監督は「もちろん継投策も打順も固定できることが理想ですよ。迷いなく選手を起用できるようになればこちらも楽になるし」と本音をポロリ。それでも「まあまだ、こちらもフルメンバーというわけにはいきませんしね。今は勝利を積み重ねながら、戦っていく形をつくりあげていきたい」と当面は辛抱強く、試行錯誤を続けていく構えを示していた。

 9回→10回と2イニングをまたいだレイノルズは、1安打無四死球の快投を披露し確かな実力をアピールした。投打で力のある選手はそろっている。一つひとつのピースを最適な位置にはめ込み、炎熱の夏と収穫の秋を待つ。花冷えの春の一敗は決して無駄にしない。