早くも〝大谷級〟か――。米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は、メッツのノーラン・マクリーン投手(24)が9日(日本時間10日)、本拠地シティ・フィールドで行われたダイヤモンドバックス戦で投じたスイーパーに注目し、「史上最もクレイジーな球の一つ」と大々的に伝えた。
注目の1球が飛び出したのは2回。打席に入った相手のエイドリアン・デルカスティーヨ捕手(26)への0―1からだった。時速85マイル(約137キロ)のスイーパーが、横方向に26インチ(約66センチ)も滑るように曲がり、最後は外角低めいっぱいへ吸い込まれた。単に大きく曲がるだけではない。速さと制球を伴ったまま、打者の視界を横切って消えていくような質の高さが際立っていた。前出の「ラリー・ブラウン・スポーツ」も、その異様な変化量と完成度を強調している。
この日は7回途中まで投げ、8奪三振の力投。ただ、メッツは終盤に救援陣が崩れて1―4で敗れ、マクリーンの快投は勝利に結びつかなかった。とはいえ、24歳右腕の存在感は敗戦の中でも埋もれなかった。ホームゲームで生まれた〝横滑りの怪球〟が、いま全米で急速に熱を帯び始めている。
さらに興味深いのは、米スポーツ専門局ESPNの深夜番組「SportsCenter」でも、この魔球がドジャースの大谷翔平投手(31)の投げるスイーパーと比べて「どちらが上か」という論点で取り上げられ、アンカー陣の間で早くも話題がヒートアップしている点だ。
二刀流を本格的に再開させた大谷は「投手」においても、既にMLBの基準点になっている。ユニコーンの名前が比較対象として真っ先に出ること自体、マクリーンの一球が単なる好投ではなく、球界全体の関心を引き寄せる“事件”だったことを物語る。
昨季MLBデビューを飾ったばかりのマクリーンは、メッツの将来を担う有望株として期待されてきたが、今回の一球で評価はさらに一段上がった。大谷基準で語られるスイーパー論争――。その中心に24歳の新鋭が割って入った意味は、決して小さくない。












