オリックス・山下舜平大投手(23)が試練を迎えている。右ヒジのコンディション不良で開幕一軍を外れ、もっか大阪・舞洲の二軍施設でリハビリ中だが、まだキャッチボールもできておらず、復帰のメドが立っていない。開幕候補と期待され、宮城とともに左右のローテの柱として計算されていただけにまさかの誤算。チーム関係者は「まだ時間がかかる。オープン戦から投げる度に調子を崩していた。開幕に照準を合わせるところが逆だった」とこぼしている。

 ローテは、いきなり苦しい状況に直面した。WBC帰りの宮城が開幕投手を引き受けたものの、8失点KOのスタート。曽谷は近く初登板の予定だが、田嶋、山岡の調子が上がらずに二軍調整し、侍ジャパンとの強化試合に好投した2年目の寺西も抹消中。九里、エスピノーザ、高島、新助っ人ジェリーらでしのいでいく格好だ。

 山下は高卒3年目の2023年に9勝3敗、防御率1・61の好成績で大ブレークを果たし、新人王を獲得。チーム3連覇に貢献し〝新怪物〟として注目された。190センチの長身から最速161キロの剛速球を繰り出し、登板のたびにMLBスカウトの視線もクギ付けにしている。

 しかし、翌24年は持病の腰痛に苦しんで3勝6敗、防御率3・38と失速し、ドジャース入りした山本の穴を埋められなかった。再起を期した昨年もわずか4試合で1勝止まり。腰の不安を払拭できず「肉体改造や腰に負担のかからないフォームに取り組み、それを完成させようとする中で右ヒジ付近に違和感を抱え、別のところを痛めてしまった。投げられさえすれば復帰は早いと思うが…」(同)

 チームは7日のロッテ戦(京セラ)で3―1と快勝し、連敗を3で止め5割復帰。プロ6年目を迎えた未完の大器が復活を遂げ、再び先発ローテの主軸に返り咲けば順調に白星も量産されていくはずだ。それだけに関係者の誰もが、背番号11の早期復帰を切望している。