エンゼルスのジョー・アデル外野手(26)が3度に渡る〝曲芸プレー〟を披露した。4日(日本時間5日)の本拠地マリナーズ戦で右翼手アデルは明らかなサク越えの打球をジャンピングキャッチ。3本の本塁打を阻止する超絶守備を連発させ、チームを1―0と勝利に導いた。
第1の衝撃は初回だった。昨年60本塁打を放ち、今季はまだ本塁打なしと苦しむローリーが右翼席に向かって打球を飛ばした。誰しも1号と疑わなかったが、アデルが黄色いフェンスの上までグラブを伸ばしてジャンプキャッチ。8回にもネイラーの同じく右翼方向への大打球を完ぺきなタイミングでラインの上までジャンプし、捕球した。
極め付きは9回だ。クロフォードがクローザーのロマーノのスライダーを完ぺきに弾き、打球は高々と右翼ポール際へ。猛烈な勢いで突っ込んだアデルが思い切り手を伸ばしてグラブに収め、勢い余って客席に転落してしまった。判定はアウト。大喜びのファンに肩をバンバン叩かれながら堂々とグラブを掲げ、仁王立ちで笑顔を見せた。
「最初の打球の時はかなり興奮した。2つ目は1つ目とまったく同じように見えたから〝僕の今夜のルートは完ぺきだ〟と思ったね」と振り返ったアデル。そして客席転落の3度目については「ただの根性だった。あの場所にたどり着くこと。ボールが高い位置に飛んでいたのでそこに行けた。そこに着いて、ボールが収まるのを見てから倒れたよ。結果的に誰かのヒザの上に倒れたんだけど、思ったより柔らかい着地だったよ」と「MLB公式」などに話した。
エンゼルスのGM補特別佐で、現役時代は〝ホームランハンター〟としてゴールドグラブ賞を9度受賞したトーリ・ハンター氏は「1試合で3度の本塁打を阻止する場面を見たのは初めてだ。飛び跳ねて喜んだよ。まるで映画のワンシーンだった。気を失いそうになった」と興奮を隠せず、〝今季1号〟をフイにした敵の主砲、ローリーも「野球は毎晩、私たちを驚かせてくれる。あんな光景は今まで見たことない」と白旗を掲げるしかなかった。












