中日が2日の巨人戦(バンテリンドーム)に2―1で競り勝ち、開幕から続いていた連敗を「5」で止めた。ようやくつかんだ今季初白星。その中心にいたのが、新助っ人のミゲル・サノー内野手(32)だった。5回一死一塁から相手先発・則本のスライダーを捉え、左翼席へ先制の2号2ラン。これが決勝点となり、チームを待望の勝利へ導いた。

 お立ち台では「今年優勝できるように次のシリーズも勝って勝って勝ちまくっていきたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします! ドラゴンズ、ガンバロウ!」と呼びかけ、スタンドから大歓声と拍手を浴びた。巨人3連戦では2本塁打4打点。開幕直後は無安打が続いたが、ここへきて一気に存在感を増してきた。

 この日の貢献は、バットだけではない。3回無死二塁の守りでは、門脇の一塁方向への打球を処理すると、迷わず三塁へ送球。二走・山瀬を挟殺に追い込み、先制のピンチを断ち切った。サノー自身も「走者はそんなに足が速くないと思っていたので強い打球が来たら(三塁への送球を)やろうと思っていた。失敗をおそれずにチャレンジしようと思っていた」と振り返り、その積極性が試合の流れを引き寄せた。

 開幕前には一塁守備を不安視する声もあったが、試合を重ねるごとに評価は上向きだ。堂上内野守備走塁コーチも「判断も良く、守備に対してすごく積極的にやってくれている。とれる範囲はしっかりとってくれている。アグレッシブにやれているし、下手ではないです」と評しており、その変化は着実に表れ始めている。

 井上一樹監督(54)も、かねてサノーの一塁守備について「日本の野球に慣れて、いろんな球場の中で経験は積ませていかなきゃいけない」としながら、実戦での順応に期待を寄せてきた。196センチ、125キロ超の大きな体で「守れない」と決めつけられがちな助っ人だが、この日は攻守でその先入観をひっくり返した。連敗を止める一撃と好判断の守備。サノーが本来の迫力を見せ始め、中日もようやく上昇の足場をつかみつつある。