白星先行の勢いに、水を差しかねない不安材料もまた浮かんできた。
ブルージェイズは31日(日本時間1日)、本拠地ロジャーズ・センターでロッキーズを5―1で下し、開幕5試合で4勝1敗。ヤンキースと並んでア・リーグ東地区首位に立った。
ただ、その好スタートを支えたのは打線の勢いだけではない。この日「4番・三塁」で先発した岡本和真内野手(29)が、2―1の7回一死一、二塁で左前適時打を放ち、貴重な追加点を演出。デビューから5試合連続安打、3試合連続打点と勝負強さを見せれば、先発のマックス・シャーザー投手(41)も今季初登板で6回4安打1失点と試合をつくり、勝利に大きく貢献した。
岡本の好調ぶりは数字にも表れている。開幕5試合で19打数6安打、打率3割1分6厘、2本塁打、3打点、OPS1・094。開幕戦では3度出塁してサヨナラのホームを踏み、29日(同30日)にはメジャー初本塁打、翌30日(同31日)にも2号ソロ。この日の適時打で、打線の中心として機能していることを改めて印象づけた。新天地での助走期間をほとんど感じさせない働きぶりは、ブルージェイズにとって大きな追い風だ。
それでも米メディア「ヤードバーカー」が警鐘を鳴らしたのは、打線の熱ではなく先発ローテーションの継戦力だった。30日の初先発で負傷したコディ・ポンセ投手(31)が右前十字靱帯捻挫で長期離脱の見通しとなり、シェーン・ビーバー投手(30)、ホセ・ベリオス投手(30)、トレイ・イェサベージ投手(22)も故障対応中。開幕早々からローテの層は薄くなっている。
だからこそ、この日のシャーザーの6回1失点は単なる白星ではなく、ブルペンの負担を抑え、今のチーム事情を救う意味を持つ内容だった。言い換えれば、岡本の快打とシャーザーの快投は首位発進の推進力であると同時に、今のブルージェイズがどこに支えを求めているかを映し出したとも言える。
岡本の打棒爆発を起点に打線は回り始めている。ベテラン右腕も先発の「弱点」を感じさせない力投を見せ、初戦で役割を果たした。だが、シーズンはまだ始まったばかりだ。シャーザーがこの日のように踏ん張り続けなければならない現実こそ、ブルージェイズが抱えるローテの「穴」の大きさを物語っていると言えるのかもしれない。













