4試合連続本塁打こそ逃した。だが、それで村上宗隆内野手(26=ホワイトソックス)の評価がしぼんだと見る球団関係者は多くないはずだ。30日(日本時間31日)の敵地マーリンズ戦に「2番・DH」で出場し、5打数1安打。デビューからの連続本塁打は3試合で止まったものの、開幕4試合連続安打を記録し、チームも9―4で今季初勝利をつかんだ。派手な一発が出なくても、存在感だけは消えない。そこが、相手にとっていよいよ厄介だ。
米メディア「ヤードバーカー」は、この滑り出しを受けて村上を「フリーエージェント市場の掘り出し物になり得る存在」と位置づけた。ホワイトソックスが昨年12月に結んだ2年総額3400万ドル(約51億円)の契約は、今のところ完全に〝当たり〟の気配が濃い。開幕3試合連続本塁打でメジャー史上4人目の快挙を達成し、日本球界から渡米した打者としても異例のスタートを切った以上「三振が多い」「適応に時間がかかる」といった慎重論は、現状で早くも説得力を失いつつある。
そこで浮かび上がるのが「獲った球団」よりも「見送った球団」の鈍さだ。米移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」は、昨オフにホワイトソックスとレッドソックスが村上に関心を示していたと報道。さらに米「CBSスポーツ」は、移籍先候補としてメッツ、カブス、レッドソックスを有力視していた。裏を返せば、そこに挙がった球団は、村上の長打力を認めながらも最後の一押しを欠いたことになる。今の打球速度と飛距離、そして開幕直後からの結果を見せつけられれば、その判断は「慎重」ではなく「腰が引けた」と評されても弁明はできない。
もちろん、三振率への警戒が消えたわけではない。前出のヤードバーカーもその点には触れている。だが、欠点があることは、どの球団も最初から分かっていた話だ。その上で手を引いたのなら、いまさら「リスク管理だった」と取り繕っても遅い。村上がこのまま選球眼まで整えて中軸として定着するようなら、見送り組はただ「補強を逃した」だけでは済まない。自分たちの見立ての甘さを、シーズンを通じて突きつけられることになる。ホワイトソックスが獲得した3400万ドル男は、他球団の編成部門にとっては〝後悔の教材〟になりかねない。
同メディアの見立て通り、村上は他球団を歯ぎしりさせるような打棒爆発を今後も継続させることができるか。その強烈過ぎるインパクトによって本拠地シカゴのみならず、米全土のMLBファンからも徐々に視線を集める存在になりつつある。












