上々のメジャーデビューだ。ブルージェイズの岡本和真内野手(29)が27日(日本時間28日)、トロントで行われたアスレチックスとの開幕戦で攻守に大活躍。「7番・三塁」で先発出場し、打っては3打数2安打1四球、守備でも安定感を見せ、3―2のサヨナラ勝ちに貢献した。
劇的な開幕戦勝利の起点となったのは岡本だった。9回二死走者なしの場面でこの日2本目となる単打で出塁。次打者・クレメントの左翼線二塁打で三塁に進み、ヒメネスの右前打でサヨナラのホームを踏んだ。新戦力が開幕戦から躍動する結末にロジャース・センターは割れんばかりの大歓声に包まれ、岡本はグラウンドでのインタビュー中に主砲・ゲレロから大量の氷水を背中からぶっかけられて祝福された。
岡本の特異なキャラクターはいまや日本の野球ファン、中でも巨人ファンの間ですっかりおなじみだ。独特な会話の間合いに加え、真顔のまま生み出される何ともいえない発想とワードセンス。本人いわく「人を笑わそうと思って発言していない」そうだが、誰がどう考えても狙っているとしか思えない言葉の数々を残してきた。そのつかみどころのないキャラに、地元紙「トロント・スター」もいまだに苦労しているようだ。
同紙が通訳を交えた単独インタビューを行った際、話題は岡本がキャンプに合流した時に発した「硬派で真面目な男前」との珍妙な自己紹介に斬り込んだのだという。記者が「それは冗談ですか? それとも本気ですか?」と尋ねたところ、岡本の返しでますます迷宮入りしてしまったそうだ。当時を振り返り、こう伝えている。
「岡本の表情からは何も読み取れない。『本気です』。2秒後、無表情で『冗談です』。5秒後、ポーカーフェースで『本気です』。これが日本流のユーモアなのかは知るよしもない」
結局、どっちなのかまるで分からないまま終わってしまったというが、すべてを含めてボケやギャグの類いが紛れ込んでいたことは間違いないだろう。そんな岡本を同紙は「謎の外国人選手」と評した。まだまだベールに包まれた存在だからこそ、今後もますます周囲を関心を引きつけていきそうだ。












