虎の主砲が本領発揮だ。阪神は29日の巨人戦(東京ドーム)に12―6で逆転勝ち。開幕カードの勝ち越しを決める突破口を開いたのは佐藤輝明内野手(27)だった。

 1点を追う8回先頭で打席が回ると相手5番手・北浦が投じた初球の直球を左前へはじき返して出塁。後続もしぶとくつなぎ、同点に追いついてなおも二死二、三塁から代打・木浪の2点適時内野安打で主導権を奪い返した。佐藤は「先頭なので塁に出れてよかったですし、みんながつないでくれたおかげです」とニッコリ。宿敵・巨人を連勝で下し「すごくよかったんじゃないですか」と手応えをにじませた。

 開幕前にはWBCの日本代表として出場。限られた出番の中でも打率3割(10打数3安打)と存在感を示した。だが、世界大会からレギュラーシーズンへの切り替えは簡単ではなかった。米国から帰国後のオープン戦では14打数1安打と苦しみ「もちろん(調整の)難しさはあります」と胸の内ものぞかせていた。

 それでも2試合連続のマルチ安打を記録し、確実に状態は上向いている。ただ、本人は「ずっと一緒のままでいってないんで。スイングも考え方も毎日変えてます」と明かし、最適解を追い求め続けている。

 昨年も3月に行われたドジャースとのエキシビションマッチ(東京ドーム)で、サイ・ヤング賞左腕のスネルから豪快な3ランを放った。ところが、開幕後は「技術的におかしくなった」と不調に陥る時期もあった。それでも終わってみれば40本塁打、102打点で打撃2冠。試行錯誤を繰り返しながら、最後はきっちり成績を残してきた。

 国際試合からの切り替えの難しさをはね返し、今季も結果を積み上げていく。