阪神は26日に東京ドームで全体練習を行い、27日の巨人との開幕戦へ向けて最終調整した。藤川球児監督(45)は伝統の一戦を前に「明日開幕に向けてという部分ではいい準備ができたと確信しております。東京ドームで宿敵巨人なんで、早く勝負がしたいなと思っています」と闘志をにじませた。

 今季から東京ドームには、安定性や耐久性を高めた最新の人工芝が導入された。この日は虎ナインも、その感触を入念に確認。投手陣はバント処理を繰り返しながら打球の勢いや止まり方をチェックし、内野手もライン際の打球への対応などを通じて、弾み方や足の運びを確かめた。

 もっとも、練習を見守った藤川監督の受け止めはあくまで冷静だ。「全然普通ですね。変わらないです」と淡々。大きな違和感はないとの認識を示し、指揮官としては平常心で開幕戦に臨む構えを崩さなかった。

 ただ、実際にグラウンドに立った選手たちは微妙な変化を感じ取っていた。ある選手は「守っていても違いはある」と指摘。「しっかり準備して、きょうのノックをイメージしながらやりたいですし。何が起こるか分からないのはどこも一緒なので。人工芝であっても土であっても、いろんな予測と準備はしっかりしていきたい」と表情を引き締めた。

 また、ある投手も「バント練習をして少し打球が止まる感じがしました」と証言。「ボールをもう1個前で取らなきゃいけなかったりとか、今まで以上にしっかり足を使わないといけないなと。本当に気を付けないといけないと感じました」と警戒感を口にした。

 昨季は東京ドームでの巨人戦に9勝4敗と大きく勝ち越した阪神だが、今季は約7年ぶりに全面刷新された新人工芝への対応も見逃せないポイントになりそうだ。伝統の一戦の行方は、こうした足元の変化への順応力にも左右されるかもしれない。