阪神が20日のオリックス戦(京セラ)で6―2で勝利。開幕投手に内定している村上頌樹投手(27)は6回3安打2失点にまとめ、打線も2回に坂本誠志郎捕手(32)の2点適時打などで主導権を握り、開幕前ラスト3連戦の初戦を白星で飾った。
上々の開幕リハーサルを演じた村上しかり、最後の3イニングを無失点で締めたドリス、湯浅、及川の3投手も万全。それ以上に目を引いてしまうのは、野手陣の「ほぼ完成形」に見える充実ぶりだ。
近本、中野から始まり森下、佐藤輝と続く主力組に深刻な不調気配は見当たらず。あえてDHを解除せず5番・左翼に中川、7番・右翼に高寺を起用し、守備位置のバランスも含めて開幕へ向けた輪郭をハッキリさせてきた印象だ。「まあ(選手たちが故障なく)健康であれば」が口グセのようになっている藤川球児監督(45)にとっては、理想に近い流れで開幕1週間前の段階を迎えていると見ていい。
そんな中で新助っ人で遊撃のレギュラー候補だったディベイニーの立場は微妙だ。オープン戦は打率1割2分9厘と低迷。もちろんシーズンは始まってもいないが、現時点ではレギュラー争いの本命には見えない。
大昔の阪神であれば、期待の助っ人が数字を残せなければ大騒ぎだったはず。なのだが、もやはディベイニーは主力が故障や不振に陥った際の〝保険〟という見方の方が自然だ。遊撃に加えて二塁、三塁、左翼にも対応可能なユーティリティー性は魅力であることは変わらない。それでも、今の阪神がその〝保険〟をすぐに使わなければならないほど困っていないのはぜいたくな悩みだ。
そこへ大型ルーキー立石が本格参戦してくる。20日は二軍施設で三塁だけでなく左翼のノックも受け、21日のファーム戦では守備に就く見込み。既存戦力との兼ね合いを考えると、立石が一軍戦力として計算できる段階に入れば「戦力渋滞」すら発生する状況だ。
現在、オープン戦首位の日本ハムとは0・5ゲーム差の3位。オープン戦で優勝した虎はリーグ優勝できないというジンクスがあるのだが、そんな心配をしなければいけない令和の虎党は幸せ過ぎる…。












