まさかの船出だった。パイレーツのポール・スキーンズ投手(23)が26日(日本時間27日)、敵地シェイ・スタジアムで行われたメッツとの開幕戦で先発しながら初回途中5失点の乱調。昨季サイ・ヤング賞右腕が、わずか二死しか奪えずマウンドを降りる屈辱を味わった。
だが米メディア「ヤードバーカー」が問題視したのは、エースの背信投球そのものではない。むしろ、優勝争いへの浮上を期待されるチームの土台に潜んでいた「別の弱点」が、開幕早々に白日の下にさらされたことの方が深刻だというのだ。
同記事が焦点を当てたのは中堅を守るオニール・クルーズ外野手(27)の守備だ。初回一死満塁ではブレット・ベイティ内野手(26)の飛球判断を誤り、走者一掃の適時三塁打にしてしまった。さらに続く打球も太陽光の影響もあって見失い、追加点を献上。スキーンズの5失点は、右腕だけの責任では片づけられない内容だった。
しかも、これは単なる開幕戦のミスでは済まされない。記事では、クルーズが昨季も中堅守備で大きな不安を抱えていたと指摘。センターでMLB最多11失策を記録するなど、守備面の脆さは以前から警戒材料だったという。
つまり、パイレーツに突きつけられた現実は「エースがたまたま崩れた」ということではない。露見した大きな問題は、せっかくの看板右腕を支えるはずの守りと陣容の薄さにある。3年目のビリー・クック外野手(26)という他の選択肢はあるものの実績面で明らかに乏しく、簡単に最適解が見つかる状況でもない。
チームは2016年以降、ポストシーズンから遠ざかっている。長い低迷期を抜け、今季こそ覚醒か――。そんな期待ムードの裏で、パイレーツは開幕1イニングでいきなり現実を突きつけられた。スキーンズは立て直せても、チーム全体の傷口はそう簡単には塞がらないのかもしれない。











