WBCの決勝は17日(日本時間18日)にフロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われ、ベネズエラが米国を3―2で下し初優勝。なお、連覇をかけて臨んだ大谷翔平(31=ドジャース)らを擁する侍ジャパンは準々決勝でベネズエラに敗れ、史上最速での敗退を喫した。

 ベネズエラは大挙して訪れたファンの歓声を受けて3回にガルシアの犠飛で1点を先制。その後は両チームともに一進一退の攻防が続き2―2で9回を迎えたが、E・スアレスが値千金の勝ち越し適時二塁打を放ち、これが決勝打になった。

 優勝セレモニーの際には選手、ファンともに狂喜乱舞のお祭り騒ぎで喜びを爆発。勝利の美酒に酔いしれたが、対照的に優勝候補として大きな注目を受けた侍ジャパンは渡米後わずか1戦で終戦。日本国内には大きな衝撃が走った。

 一方で、日本以外にもその多大なる影響が出ていたようで…。マイアミで行われた準々決勝以降の試合には、日本のメディアだけでなく、C組を2位通過となった韓国や、惜しくも1次ラウンド敗退となった台湾などアジアのメディアも取材のために駆け付けていた。当然、佳境を迎えていくWBCの行方を見届けることが目的の一つではあったものの、主な目的は違ったという。

 現地に訪れていたアジア系メディアの関係者は「大谷選手の活躍や動向は、WBC自体の進捗以上に注目を集めていました。だからこそ、勝ち進んでいくであろう侍ジャパン目当てに米国まで来たのですが、ここまで早く負けてしまったのはあまりにも想定外で…。個人的に応援していたこともあってとてもショッキングな出来事になりましたし、『費用対効果』としても少し残念な結果に終わってしまいました」と侍ジャパンの敗退による“大谷ショック”が大きな影響を及ぼしていたことを明かした。

 近年の物価高騰の影響もあり、アジア各国からはるばる米国まで訪れるために費やすコストは決して軽いものではない。それだけに、大谷ら日本代表の歴史的敗退は近隣国にも経済的な衝撃を与えていたようだった。