WBCで大会連覇を目指した日本代表は14日(日本時間15日)の準々決勝でベネズエラに敗退し、決戦の地となったマイアミで解散した。

 日本国内でプレーするNPB勢は試合後に帰国の途に就いたが、6度目のWBC開催で侍ジャパンがベスト8で姿を消したのは史上最速の屈辱。一方、今月25日(日本時間26日)に開幕が迫るMLBの視点から見れば〝歓迎〟すべき面もあるようだ。米メディア「FANSIDED」は予期せぬ早期終戦となった大谷翔平(31=ドジャース)に着目し、15日(同16日)に「大谷翔平とドジャースは依然としてWBC最大の勝者だ」と報じた。

 理由は明快。大谷は今大会で計4試合に出場して打率4割6分2厘、3本塁打、7打点、OPS1.842と圧巻の打撃を見せつけながら、無傷でドジャースに再合流するからだ。

 同メディアは「日本代表チームは優勝への道が途絶えたものの、大谷とドジャースにとっては4度のMVP受賞者がWBCをケガなく乗り越えられた点でやはり勝利といえる」とピシャリ。前回の2023年大会ではプエルトリコ代表で出場したディアス(当時メッツ)が歓喜の輪の中で右ヒザに重傷を負い、シーズンを丸ごと棒に振った。そうした例も含め「大谷がヒザやヒジを痛め、開幕から負傷者リストに入っていたらどうだっただろうか。7月までシーズンデビューできなければ、オールスターブレークまでに首位に立てただろうか」と好材料と受け止めている。

 さらに「カブスの外野手、鈴木誠也が二塁へのスライディング後に右ヒザに違和感を覚え、初回終了時に退場したことを思い出してほしい」とも指摘。鈴木は全力プレーの結果、負傷交代を余儀なくされ、所属先のカブスに暗雲が垂れ込めている。

 今季の大谷はドジャースでは初めて開幕から二刀流で臨む予定。ワールドシリーズ3連覇には投打で欠かせない巨大戦力だ。それだけに「ドジャースのワールドシリーズ連覇にウンザリしている野球ファンは別の反応を示すかもしれないが、大谷の偉大さを考えればそれだけの価値があるはずだ」と〝生還〟を好意的に伝えている。