WBC日本代表が14日(日本時間15日)、ベネズエラとの準々決勝(マイアミ)に5―8で逆転負け。大会連覇の夢をかなえられず、ベスト8で姿を消した。
敗退が決まり、悔しさをにじませながら引き揚げたナインの中で鈴木誠也外野手(31=カブス)も複雑な思いを抱えていた。「3番・中堅」で先発出場し、初回の第1打席では四球を選んで出塁。しかし、二盗を試みた際に右ヒザを負傷し、足を引きずりながらベンチに戻り、そのまま試合から退いた。
代わって出場した森下(阪神)が一時勝ち越しとなる3ランを放ったものの、投手陣がベネズエラ打線の猛攻に耐え切れなかった。鈴木は「最後の最後でチームに迷惑をかけてしまった。情けない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。
2023年大会は侍ジャパンとしての出場が決まりながら左脇腹の故障で代表を辞退。無念の思いをくむように鈴木のユニホームがチームと帯同し、世界一を奪還した歓喜の瞬間も高々と掲げられた。今大会はアクシデントもなく出場を果たし、チームの中心となった大谷翔平(31=ドジャース)と同学年として他の選手たちとのパイプ役もこなしていた。
4戦全勝で突破した1次ラウンドでは、7日の韓国戦(東京ドーム)で2本塁打を放つなど大暴れ。だが、最後はチームが劣勢に立たされる中、またしても試合に加われずに涙をのんだ。
今後、鈴木は精密検査を受ける予定。カブスのシーズン開幕は26日(同27日)で、すでに2週間を切っている。昨季は日本選手の右打者としては史上最多となる32本塁打に加え、103打点を記録。世界の大舞台でまたしても悲劇に見舞われた鈴木の動向には英メディア「クランチ・スポーツ」も注目し「カブスは鈴木の打力向上を軸に攻撃の戦略を築いてきた。中軸から得点を生みだす彼の能力はチームに不可欠で長期離脱となれば大きな懸念材料となる」「カブスファンはこのケガが軽傷でスター外野手が開幕戦に間に合うことを祈るしかない」と伝えている。












