第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの優勝を目指す米国は、17日(日本時間18日)に米マイアミで行われる決勝で24歳の新鋭を先発に抜擢する。昨季メッツでメジャーデビューを果たし、5勝を挙げたノーラン・マクリーン投手。名誉ある母国代表の「決勝先発」に本人も胸を高鳴らせている一方で、送り出す所属球団のメッツ首脳陣が率直な思いを明かした。
地元紙の「ニューヨークポスト」は16日(同17日)、メッツを率いるカルロス・メンドーサ監督の〝複雑な心境〟を伝えた。開幕を直前に控えたMLB。誰もが所属選手たちの無傷の帰還を強く望んでいる。
一生に一度あるかないかの決勝の先発。名誉なマウンドが有望株をさらにたくましく成長させる機会になるかもしれない。一方で、経験の浅い右腕が春先に無理をしすぎているのではないかという懸念も当然のように生じる。メンドーサ監督は決勝を前に報道陣から懸念をぶつけられると「それは人々や組織の頭の片隅にあることだ」と語った上で「パイレーツもポール・スキーンズが投げる時、同じように感じていたはずだ…。息をのんで見守るしかない」と答えたという。
メッツには苦い過去がある。3年前の第5回WBCで、プエルトリコ代表として参加したエドウィン・ディアス投手(31=現ドジャース)がチームメートと勝利を祝う最中に膝蓋腱を断裂。その年のシーズンを棒に振った経験がある。悪夢のような出来事が脳裏に焼きついているだけに、マクリーンが決勝で予定されたイニングを消化し、無事に帰還することを切に願っている。
マクリーンが大舞台にふさわしいスター性を持ち合わせていることも認めている。メンドーサ監督は「彼はそういう状況に強いタイプだし、昨年の彼の投球を見れば、そういう場面のために生まれてきたような選手だ」とも語ったという。戦力としての期待が大きいがゆえに、元気な状態で再合流してほしいと願うのは自然なこと。「私たちは祈ります」という複雑な心境は、送り出す側の切実な声に違いない。












