昨季限りで現役を引退し、現在は編成本部参与に就任している長野久義氏(41)が14日、引退試合(東京ドーム=日本ハムとのオープン戦)で8回から途中出場し、最後の打席で痛烈な中前打を放った。

 試合が始まってからおよそ2時間半後、待ちに待った〝現役復帰〟の時が来た――。7点ビハインドの8回、長野氏がグラウンドに登場するやいなや、球場全体が大歓声に包まれた。二死走者なしから打席に立った同氏は、相手4番手・柳川の投じた6球目・149キロの高め直球を捉えると、二遊間を抜ける中前打を放った。

 この一打に割れんばかりの拍手が沸き起こった。さらには続く岸田の右前打で一走・長野氏は三塁へ。これにはベンチで見守っていた阿部監督も満面の笑みを浮かべていた。

 その直後の守備では右翼に就き、先頭・常谷の飛球をキャッチ。またもや大歓声に包まれた。

 試合後、報道陣の取材に応じた同氏は「びっくりするぐらい全く緊張はしてなかったんで」と当時の心境を吐露。続けて「最後守ってる時も、新庄監督が『右翼の方に打って』っていうのをやってくれてたんで、それも見えてたんで。すごいグッと来ましたし、僕がボールを取った瞬間、やっぱり(右翼)スタンドとファイターズファンの皆さんもすごい拍手をしてくれてたので、ほんとに感動しました」と目を輝かせた。

日本ハムベンチにもあいさつする長野
日本ハムベンチにもあいさつする長野

〝チョーさん〟らしい「走攻守」の活躍を見せ、思い入れのある背番号7のユニホームを脱いだ。