今季限りで現役を引退した巨人の長野久義外野手(40)の引退セレモニーが23日に東京ドームで行われた。

 ファンフェスタの終了後、超満員の東京ドームで行われたセレモニー。これまでの活躍の軌跡をたどった特別映像、そして高橋由元監督や広島時代の同僚・鈴木誠也、原前監督らからのビデオメッセージがビジョンに映し出されたのち、長野本人たっての希望で「ヒーローインタビュー形式」で最後のスピーチが行われた。

 これまで何度も上がったお立ち台からの景色を眺めた長野は「最高です!」と喜びをかみしめると、特別映像については「カッコいい時期があったなと思って自分でもちょっと見ほれてました」と〝チョーさん節〟をさく裂させながら照れ笑い。今後の次なる夢について聞かれると「来年阿部ジャイアンツが日本一になることが僕の夢です、監督よろしくお願いします!」と絶叫した。

 その思いを託された阿部監督、そして盟友の坂本勇人は〝男泣き〟状態で花束を渡すと、長野も目を潤ませながら2人と抱擁。スタンドのG党からはこの日一番の拍手と歓声が送られた。

 最後まで〝チョーさんらしさ〟全開だった。自身が上がるお立ち台が設営される際には、スポット来の陰でスタッフを気遣い自ら作業をサポート。主役ながら周囲への気配りを最後まで忘れない紳士ぶりを発揮した。セレモニーの最後にナインから胴上げを促されると、なぜか自分より先に後輩・岡本の胴上げを実施。メジャー挑戦を掲げて新たな舞台へ飛び立とうとしている岡本を自らの晴れ舞台で送り出す格好となった。

 最後の最後まで「自分よりみんなを」の姿勢を貫いた長野。誰よりもチームメートを思いやり、誰よりも目立つことを嫌う男は、この日の東京ドームの中心で誰よりも輝いていた。