骨折が判明した台湾代表主将が冷静な対応を呼びかけた――。第6回WBC1次ラウンドC組の開幕戦(東京ドーム)でオーストラリアに零封負けを喫した台湾。この試合では、主軸の3番打者で主将のチェン・ジェシェン外野手(32=統一ライオンズ)が6回に死球を左手人さし指に受けて骨折するアクシデントも発生した。

 高い人気を誇る主力の離脱危機、さらに敗戦のフラストレーションも相まって、試合後には台湾のネットユーザーが〝暴走〟する展開に発展。チェン・ジェシェンに死球を与えたオーストラリア代表左腕・オローリンの個人インスタグラムに批判コメントが集中したのだ。

 これを見かねたチェン・ジェシェンは骨折判明から約3時間後に自身のインスタグラムを投稿。「起きてしまったことは仕方ありません。これも試合の一部です。誰もが代表チームの勝敗という重圧を背負っています。突発的な事態は避けられないものです。お互いを尊重しましょう。ご心配をいただき、ありがとうございます」と思いをつづり、過激な投稿をつつしむよう訴えた。

 大会初戦で負傷した悔しさ、敗戦のショックは主将のチェン・ジェシェンが一番に感じているはず。CPBL史上最高額で10年契約を勝ち取った男の〝真価〟がうかがえる行動だった。