阪神は25日に沖縄での春季キャンプを打ち上げた。藤川球児監督(45)は〝健康第一〟を掲げてきたが、重大なアクシデントにも見舞われた。
昨季、50試合連続無失点の世界記録を打ち立てた無双右腕・石井大智投手(28)が「左アキレス腱断裂」でWBCも無念の辞退。今季中の復帰も厳しい見通しとなってしまった。
それでも指揮官は「戦力がダウンしたとも思ってないし、始まってませんから。チームとしてはあんまり影響はないですね」と言い切り「1年間ないしリハビリの間、非常に苦しい道を歩むことになるだろうし。石井本人がアスリートとして進めなくなったことに残念」。チームとしての現実と、個人への思いを明確に切り分けた。
その裏付けとなるのが若手リリーフ陣の台頭だ。キャンプMVPにも挙げたプロ3年目右腕・石黒佑弥投手(24)には「うまくいかないところを経験して。過去の自分のコンディション含めて、失敗を糧にして伸びてきているなというのは感じます」と目を細めた。
さらに速球派右腕の木下里都投手(25)についても「ゆっくりとですが、進んできているなと。本来、大味な選手なんですけれど、細かいものを求め始めてもいい2年目になってきた」と期待を込めた。
虎将の期待通り、若手2人で石井の穴を埋められれば理想的ながら、両者とも一軍登板は通算11試合。長いペナントレースを戦い抜けるかは未知数だ。加えて、さらなる想定外のアクシデントが起きないとも限らない。
現在の支配下登録人数は65人で、上限まで5枠の空きがある。育成からの昇格のほか、他球団とのトレード、新助っ人獲得による緊急補強も視野に入れることになりそうだ。
昨季は開幕直前に右腕の工藤、7月には独立リーグ出身の早川を支配下登録。ドリス、ハートウィグといった助っ人もシーズン途中で獲得するなど柔軟に補強を行ってきた。石井の無念を背負いながら、連覇を狙う王者の〝ブルペン再構築〟が静かに動きだすかもしれない。












