強い獅子が復活の兆しを見せている。就任2年目の西口監督率いる西武が、昨季までの王者・ソフトバンクに2ゲームの差をつけ、首位を快走中だ。昨季まで3年連続でBクラスの低迷期から、再整備が進んだのがリーグトップの防御率2・48を誇る投手陣。中でも目覚ましいのが、昨季までのエース・今井が抜けた穴を感じさせない先発陣の充実ぶりだ。
今オフに米球界挑戦の可能性がある防御率1・19の高橋光成、同0・75の平良海馬の二枚看板は盤石で、隅田知一郎、武内夏暉や高卒8年目の渡辺勇太朗、同5年目の左腕・菅井信也など球団が手塩にかけた若手投手陣も台頭。ここまでの35勝のうち、6人で24勝を稼ぎ出している。
開幕以降、高橋や平良の視察目的で今季の西武戦を複数試合訪れたMLBスカウトも「今年だけではなく、今後はしばらくは所沢に通う機会が増えるかもしれない」と話す。実際、先発ローテーションの屋台骨を担う面々は、29歳の高橋が最年長で全員が20代。救援陣にも19試合で13ホールド、防御率1・47で奪三振率12・76と投球回を上回る高い能力を発揮し、中継ぎでブレーク中の高卒2年目・篠原響や、18セーブをあげる守護神に定着したドラフト2位左腕・岩城颯空など、とにかく生きのいい若手投手が躍進を支えている。
前出のスカウトは「スカウトの立場からではなく『対戦相手』として考えても、すごくいいスタッフ構成。6人の先発にしてもそうだけど、みんなそれぞれタイプや特徴が違う。投球の残像が残る相手チームの打者からすると、連戦での対策を考えるのも難しい。3連戦中心の日本の対戦日程を考えてもベストに近い」と投手陣の左右のバランス構成も抜群と指摘する。
先発陣の防御率はここまでリーグ断トツの2・19で、被本塁打も12球団最少の32本。パワー全盛のパ・リーグで力勝負できる投手陣が、躍進を下支えしている模様だ。












